ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.180 )
- 日時: 2011/04/29 23:53
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: コントラバス……チューバ……コントラバス……チューバ……
「はぁはぁ……もの凄くきつい山ですねー。」
「う、ハイ……。」
一方、スプリングとパーチェは「霜霧山」と呼ばれる濃霧が酷いくらい濃い山に遭難したのだ。前が見えなくて、崖が沢山あって、中々強い魔物もいるので危険とされているのだ。
「あぁぁぁー!もうやけくそです!!突っ走りましょう!!」
サバイバル精神が作られつつある、ステイシャインズの姫君はスプリングの腕を掴んで何処に崖があるか分からない道を突っ走った!半べそをかきながらどたどたと引っ張られるスプリングがかわいそう。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
霧と危険を掻き分けて、姫は走る!走る!走る!スプリングはもう、腰がぽっきりと折れそうだ。さあさあ、走りきった二人が出てきたのは、岩で出来た高台で、そこから見えるのは「オクプタート」だった。
「オクプタートです!」
「------------あ、はははは……」
オクプタートに寄って、マニフィコに会いに行く。とても嬉しそうに出迎えてくれた。そして、パーチェに会ったら連れて行ってあげたい部屋があるのだという。
「ここじゃよ。」
ドアを開ければそこには--------------
「トゥルース!!」
「ひ、久しぶりじゃんー!!」
そこにいたのは、魔女に殺されかけたトゥルースがいたのだ。あの時よりもの凄く背が大きくなったように見えたし、髪の毛も少し長くなったようなので大人っぽくなった。
「久しぶり、二人とも。」
「くっそー!!心配かけさせてさー!!」
と、とてもいい雰囲気になっていたのだが-------------
オクプタート全域に、激しい揺れが襲う!地震かと思ったのだが、どうやら違うようで窓からそれは確認できた。イファミだ。だが、マニフィコもトゥルースもパーチェもスプリングもイファミの存在はまだ知らず、誰だとずっと見つめる。するとイファミは大声で城に叫んだ。
「おぅい!!マニフィコ・グランデぇぇぇぇぇ!!デ・ヘレマの石をよこせ!!我らの最後の目的を!!」
「最後の目的じゃと……?」
「マニフィコさん、あいつただものじゃないですよ。きっととてつもなく大きな悪巧みをしている……石を渡してはいけない!」
トゥルースは本を持ち、ベットから降りる。マニフィコはコクリと頷いて、石をパーチェに渡した。
「えっ……!マニフィコさん、どうするんですか!?」
「逃げるんじゃ!この城の裏口に、飛空艇がある。それに乗って逃げるんじゃ!」
「マニフィコさんは!?」
「ワシは、この国の民を守る!あんなやからに壊されてたまるかぁ!!ゆけ、兵士よ!ワシも行こうぞ!!」
トゥルースもコクリと頷いて、3人で飛空挺が止まっている場所へと急いだ。