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Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.214 )
日時: 2011/06/05 23:02
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
参照: あぁー疲れた。

「さあ、始めようじゃないか。最後の闘争だ。」
「--------最後の闘争だと?」

本物は魔女を睨みつけた。フッと鼻で笑う魔女。紫色の髪の毛を靡かせ、妖艶な笑みを彼らに見せた。

「約千年ぶりだ、そこの……復活者よ。」

魔女は本物に指を指しニヤリと笑った。「復活者」という言葉に全く意味も分からずまた、ハテナをたくさんつける。勿論、偽者も分からない。だが、オネスタは本物を見つめて口を開いた。

「そうだ、クロノ(本物)。サンクチュアイラの遺跡で復活した……神勇士・三勇士クロノ・ブライト!」

「なんだと……?」


三勇士、疾風なる風の勇者。
本物は神勇士ぐらい分かっていたし、歴史はちゃんと分かっていた。今までずっと自分は現代に生きる空賊だ、と思い続けていたのに……?

いきなりそんなこと言われたって、信じられるわけ無い。また、デタラメだなとオネスタを睨みつけた。

「信じろ……現実を。これは-------運命なんだ。」

オネスタはなんの感情も要れず、クロノに言った。「運命」。こんな運命信じられるか----------下を俯き、低い声で訴えた。

「こんな運命……信じられるか……。------------信じられるかよ!!!」

クロノが感情をあらわにした。ジャスティスたちは初めてそんな彼を見た。だが、自分たちはもう知っている。彼が神勇士で千年前の勇者であることを。

ジャスティスは下を俯き、大きな声で怒鳴った。

「信じろ……!!もう、俺たちだって知ってるんだよ!!お前が神勇士だってこと。」

大切な仲間に言われ、本物は目を大きく見開き、ジャスティスの方に振り向いた。仲間に言われてしまっては-----------信じるしかなかった。手をブランッとたらし、猫背になる。

ジャスティスは「なんて可哀想な事を……」と自分を恨んだ。オネスタは何も言わず、剣を抜いた。魔女が剣に映り、フッと不吉な笑みを浮かべた。

ザッ!

オネスタは走り出し、魔女へと向かう!パッサートは魔法でガードし、オネスタを押し返す。50mほど飛ばされて、また立ち上がり、剣を構えた。

「無駄な足掻きよ!このまま朽ちるがいい!」
「させるかッ-----------!」

偽者がオリハルコンを光らせ、パッサートへと飛んでいく。だが、ヒラリと避けられ、手で弾かれた。ジャスティスは銃を構えた。

「ちょっと-------あんな敵に……どう立ち向かうの?」
「どう立ち向かおうが、仲間が危険な目に合ってそのまま見てられないだろ。」
「兄貴、あれ、偽者……。」
「えぇっ?!------ま、まぁ……似てるから、余計気つかうんだよ!」

金髪を揺らし、銃を連射させる。パッサートの瞳がキラリと光る!弾はピタリと止まり、ジャスティスへと飛んでいく!

(しまっ------------!)

エルキはジャスティスの危険を感じたのか、ジャスティスの方へ魔宝石を投げた!

「癒しの瑞よ……!『ソルムス』!」

すると、エルキの後に水でできた龍ができる!ロッタはすぐに後に避け、髪の毛が燃えずに何となかった。
水と共に現れた神獣はジャスティスの方へと飛んでいき、堅い守りで、守った。

「……はぁっ!あ、危なかった。」

エルキはほっと一安心。
生身の人間で普通の攻撃が効かない事が分かった。ジャスティスは手の中に光る、黒い石を見つめた。