ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.216 )
- 日時: 2011/06/05 23:06
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: PCの調子悪いです。はい。
「人間じゃ駄目なら……!」
黒い石を、パッサートへ向けた。赤い瞳をこちらに向け、パッサートは石を見つめる。風がそよりと流れ、強風がいきなり吹き始める。戦いを知らせる風は、もう吹いていた。
ジャスティスは息を大きく吸って、黄色の瞳をパッサートに向けた!
「影の記憶よ……!『テスカトリポカ』!!」
黒い石が眩く光る!嵐のような強風が、あたり一面を駆け抜けた。一同、腕で風を避け、目をゆっくり開けた。そこには……
黒き鎧を身にまとい、半分欠けた免に黒いジャガーが黄色い眼を光らせていた。後からは蛇が威嚇している。そんな容姿にただただジャスティスは驚くばかりだった。
『小僧……まだ死んでおらんかったか。』
「もう小僧じゃないぞ……。もう---------21だ!」
「そんなこと話してる暇あったら、さっさと闘わせなさいよ!!」
強烈な妹のツッコミがきいた。
目をさまし、ジャスティスはテスカトリポカに指示を出す。
「戦いが好きなら、遠慮なく戦うがいいさ。」
『歴史を揺るがす闘争-----------血が騒ぐッ!!』
テスカトリポカは後につける黒い大剣を取り出し、パッサートへと襲い掛かる!また魔法でガードするが、固いガードに亀裂が入った。「何?」と冷静沈着で驚く。サッと瞬間移動し、テスカトリポカの背後に回る。
「くっ!行け、ソルムス!!」
ソルムスは手から水の龍を作り出した。
隙をつかれ、竜の攻撃を食らうパッサート。「ぐぐっ」と龍を受け止め、手に冷気を集中させ、水を凍らせた。
「何だと!!」
氷の塊をソルムスに投げつける。ズシッと硬いものが、エルキの鳩尾を襲う!「かはっ!」唾を吐き出し、よろめくエルキ。ミュゼットは「大丈夫?」と駆け寄って、体をさする。
「平気だ……!」
エルキはゆっくりと立ち上がって、またソルムスに指示を出す。テスカトリポカも大剣を振り回し、黒い嵐を起こらせる。パッサートは手からソルムスと同じように水の龍を出し、嵐へと飛ばす。
嵐と水が混ざり、テスカトリポカの方へと戻っていく!「なっ!」と、驚くな否や、一瞬にして嵐に巻き込まれた。
ジャスティスの体にも、激痛が走った。燃えるような痛みだ。
シンクロの効果で召喚主にもダメージを与えるのだ。ロッタは急いでジャスティスに駆け寄って、「大丈夫!?」と声をかけた。コクリと頷くものの、全然大丈夫じゃなさそうだった。
パッサートは嘲笑う。
「フッ……、神獣の出来損ないが。神であろうと、破壊の力は全てを無にする。わしには勝ち目は無いのだ。」
「ソルムスとテスカトポリカが駄目なら……こちらでどうだ!」
パッサートは声のするほうへ目を向けた。
そこには、ミュレアがパッサートを睨んでいた。