ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.220 )
- 日時: 2011/05/12 23:03
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: やばい、やばい!PCやばいってw
助けが来ないかなと誰もが思う条件が揃っていた。
1.とにかく敵が怖い、強い
2.逃げられない。縄を解いたとしても捕まえられる。
3.ここは孤島です。
どう足掻こうが逃げられない。何やら気持ち悪い雰囲気を漂わせる集団は漆黒の使者とは違った雰囲気だった。縄を解こうと、くねくねと動いてみる。だが、全く解けなかった。
「くぅー!やなかんじっ。」
「落ち着こう、落ち着こう!ね!」
そんな矢先、コンコンとドアをノックする音がした。部屋にユインだけだったのでドアを開け、訪問者を迎える。赤髪の青年でドサッと倒れてしまった。体中泥だらけで、かなり危険な状態だということはユインにも分かった。
「大丈夫?手当てしましょうか。」
「--------------申し訳ない。もう必要ない。」
すると、ユインの顔は赤き炎で燃え上がる。ユインは「ぎゃぁぁぁぁ!!」と喉がかれそうなくらい叫ぶ。その声を聞いたアヴァルッセとサングエは階段を降り、ユインに駆け寄る。
「なんだぁ!?」
「熱い、熱い、熱いぃぃぃぃぃああああぁぁぁ!!-------------あ?」
炎は見る見るうちに消えていく。焦げたはずのユインの顔も無傷で綺麗だった。ポカンとした顔でサングエとアヴァルッセを見ると「わ、気持ち悪いわね、あんたら」と知らなかったよそんなこと、というような口調で言った。
「どういうことだよ!ユイン?」
「サングエとアヴァルッセは分かってる。でも------------あたし、何してたの?」
と、訳のわからないことを言っていた。
一方、アリスたちはドロドロの服を着ている青年に助けてもらっていた。アリスは見たことも無い青年に「ありがとう!」とお礼を言った。コクリと頷き、青年はユインたちの方を見つめた。
「説明は後だ。ユイン・リロッテ。同行してもらおうか。」
「えぇ?誰よ!」
アヴァルッセは血管を更に浮き立たせて、ギロリと青年をにらみつけた。こいつかと分かったようで、呪文を唱えている。
「---------せっかくだ。お前にも同行してもらおうか。『制裁の炎』」
アヴァルッセの体中が燃え上がる。熱さに叫び、暴れている。そんな彼の手を掴み、扉を開け、つれていく。外に出て、ジャングルを走って抜けると、飛空挺が降りていた。何故こんなものがと全員思ったが---------
ドアが開き、顔を出したのはパーチェ、スプリング、トゥルースだった。とても久しぶりな出会いでアリスは涙が出るくらい嬉しかった。アダムスにとっては「誰や」という感じだが。
青年は連れてきた全員を飛空挺に入れて、自分も乗り込んだ。飛空挺は、地を離れ、空へと飛んでいった。