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- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.224 )
- 日時: 2011/05/18 20:42
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: ペンタブやっと購入しましたよーっ!!
今、世界各地には異常なことが起こっていた。ある場所には、魔物が大量に押し寄せたり。ある所には嵐が止まないところもあったり。そう、二人のクロノが出会ってからおかしいのだった。
そして、とうとうパッサートが復活し、さらに異常になる世界。ついには謎の消失を遂げる場所だって出てきたのだ。やはり、どちらかが死ななければいけない。
「急いでくれ--------------。主が消えなければなくなる!」
「主-----------というと?クロノさんのことですか?」
フォーコは黙って頷いた。この重苦しい空気の中、ゆっくりと口を開け、今起こっていることを話した。勿論、信じがたく、恐怖心が自分たちを飲み込むような---------。
「クーストさんが教えてくれたんだ。主を消すわけには行かない。パッサートにもこの世を破壊させるわけにも行かない。」
「あのさ〜。」
重苦しい空気を一度振り払ったアリス。あの屋敷でであった、今までに見たことも無いし、感じたことの無い雰囲気を漂わせていたイツラコリウキについて一応聞いてみることにした。
「イツラコリウキを見たのか!?」
「う、うん。ちょっとナルっぽかったね?」
「そそそそそ!史上最強とは〜思えんねっ。」
アダムスは大きく頷く。だが、イツラコリウキは一度、この世を破壊している。侮れない。
「イツラコリウキ、パッサート……。最悪の状況だ。この二人を倒すのは--------無理だ。」
希望に満ちた顔が、暗く曇ったフォーコ。するとトゥルースは懐に入れるちょっと小さい本を取り出した。青く、厚い本だ。パラパラと捲るその姿にアダムスは少し苛立つ。
「何よ、その本。」
スプリングは濁った黄色い瞳を本の文章の中へ移した。「これですか?」と言いながら更にページを捲る。
「お祖父ちゃんから譲り受けたものです。この本は、この世に眠る秘宝を載せているんです。確か-----------あ、これですよ。」
本を皆に見せて、ページに指を指す。
「『クィング・ポート』です。清めの扉っていう意味で、これさえあればこの世に潜む凶悪で邪悪なものを清めて、無きものにする---------というものなんです。どちらもまた凶悪な心の持ち主。何とかなりますよ。」
「え、ちょっと待って。」
アリスはトゥルースに質問をする。
「あのさ、よくあるじゃん。FFとかで、大ダメージを与えられるアイテム使ったのに「MISS」とか出て無駄になりましたって〜。」
「著作権、著作権!!」
アダムスの強烈なツッコミ。だが、トゥルースはスルーし、その質問に応じる。アダムスの額に怒りマークがピクリと動く。
「大丈夫ですよ。凶悪な心を持つものほど、消失できやすい。この二人は計り知れぬ闇を持っているんです、必ず消せます。そうですね、ポケモンでいえば「ぜったいれいど」とか「じわれ」とかですかね?」
「お前も著作権じゃい!!」
飛空挺にアダムスのツッコミが響き渡る。