ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.225 )
- 日時: 2011/05/18 21:17
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: ペンタブやっと購入しましたよーっ!!
「ちなみに、どこら辺にあるとか分かるの?」
「えぇ。果ての遺跡「サンクチュアイラ」です。かつて神勇士が皆、封印されたとされる伝説の遺跡です。勇士妃(ゆうしひ)であるパーテッサが千年後に迫り来る闇に備え、自分の命と引き換えに創った物が「クィング・ポート」です。サンクチュアイラはこの世と神の世(コスモス)の中間にあるとされ、行くのは難しいです。かなり危険な魔法を使用しなければいく方法はありません。」
長ったらしい説明を聞くのが鬱陶しいアダムスはムスッとしながら寝転がる。そう、トゥルースがいきなり嫌いになったのだ。とにかく、サンクチュアイラに行かなければ倒す方法はないだろう。まずは、クロノたちを保護するしかない。コメッタへ向け、飛空挺を飛ばす。
一方、休憩室のユイン。
曇った表情を浮かべて、リシリアチオのことを責める。
「ホント、馬鹿ね。正義っていうのは悪もいっしょなのよ。欲望に飲まれば、正義の仮面を被った悪。アンタに助けてもらったことは感謝するわ。----------でも、着いていったことについてはとっても後悔してる。」
ベッドに寝転がって、瞼を閉じる。一瞬静かになると、向こうの会話が聞こえてくる。これからどういうふうにするかなどを真剣に会議する会話。ユインは急に笑いたくなって、「クスリ」と笑ってしまう。ベッドから降りて、「よし!」と言った。
「いいじゃない、このユイン姐さんがリシリアが本当にしたかった善を尽くしてやろうじゃない。もったいないわね、先に逝っちゃって!あたしが横取りしちゃうから!!」
ドアを思いっきり開けて、会議に混じる。最初は「お前は敵でしょ」だのと責められたりした。が、粘るに粘った結果信じてくれることになった。クロノたちを保護し、サンクチュアリに行くべきだとユインも賛成した。そして、二人が完全に崩壊の歯車を進める前に取ってしまう、という作戦になった。
「ちょっと、早く出来ないの!?」
運転席に乗り出し、運転手の被るヘルメットを取る。銀髪の髪の毛がヒラリと見え、捻くれた様な声で「んだよ。」と聞こえた。トゥルースは偶然運転席へと顔を出す。そこには、見覚えのある男が操縦していた。
「久しぶりだな、チビ。」
「------------ラ、ランドさん!?ランドさんですよね!?」
「そうだよ、うるせぇな。ピーピーいうな、鬱陶しい。」
少し、笑みを出しながら操縦する。「あ、そうだ」とユインに目を向けた。
「あんた、早く出来ないかとか言ってたな?あぁ、出来るぞ。一瞬であっちにつくぜ?」
「なぁーによ、早くしときなさいよ!!」
「うるせぇ!!忘れてたんだよ!!まあとにかく、普通に行ってちゃ、確かに一日はかかるが----------俺の改造だ、たった一時間で行けるぞ。」
ニヤリと笑みを浮かべる。ユインは「じゃあ、お願い」と椅子へ座る。ランドは「おおい!お前らなんか掴まっとけよ!!」と大声で叫ぶ。フォーコたちは何がなんだか分からなかったが、一応何かに掴まる。
「行くぞ……!!『ボン・バヤージュ』!!」
飛空挺が猛スピードでコメットへと飛んでいく。