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Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.229 )
日時: 2011/05/26 22:44
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
参照: ペンタブやっと購入しましたよーっ!!

「逃げる気か!!闘争を終わらせるなど、つまらん!」
「うるさいぞ、ナルシスト野郎……!」

氷の魔法を逃げる仲間たちに唱えるが、体をはって、前に立ちふさがる。勝手にナルシストにされたイツラコリウキは鼻で笑う。

「自らに酔いしれるなどしない。」
「だと、いいけどな。」

チロッと後ろを見る。飛空艇は地を離れ、空へと飛んでいく。「よし」安心したように、イツラコリウキを見つめる。「勝負はこれからだ!」と格好つけたように言ってみせた。

オリハルコンを大きく振って、風の刃を出す。だが、その刃でさえ氷の悪魔は凍らせてしまうようだ。カチンコチンにして、クロノに投げつけた。大きな氷の塊をまともに喰らい、氷の下敷きになる。「クロノ!」と無事を呼びかけるようにジャスティスは叫んだ。すると、手が震えながらも挙げられている。安心したが、大分危険な状態だ。

「これで……4人目だ。」

服をつかんで、魔法陣に投げ込んだ。血だらけのクロノは動かない。死んではいないようだが、もう生死をさ迷っているのだろう。悔しいという気持ちしか回らない。必死で動こうとするオネスタだが、氷が皮膚にくっついて、動くと非常に痛い。

「どうにかならないのか……!」

と、そのとき!

大きな白狼にまたがる、白髪の少年。非常に見覚えがある。

「ノ、ノーテ!!」
「まいどっ。助けに来で。」

陽気に手なんか振っている。

「さっ、フェンリル行こか!噛み付いたりや。」

ノーテはフェンリルから降りて、イツラコリウキの方に指を指した。白い毛をなびかせて、襲いかかる。ノーテはクロノに近づいて、悲しそうな顔を浮かべた。

「全部……分かったんか。自分のこと。」
「信じたわけじゃない。ただ------------教えられて知っただけだ。」
「----------それでええねや。最後に自分のこと知っときや。これが、最後の戦いになるかもしれんからな。」

フェンリルはいとも簡単にやられてしまっていた。案の定だ、というような顔をし、刀を振り回した。

「俺な、ずっと影でみとったんや!!計画も全部……丸っきりお見通しやで!」
「じゃあ、助けろよ!!」

被害者たちの強烈なツッコミはいつも以上にきつかった。これは「すまん」と謝るしかない。フェンリルもやられた今、ノーテしか戦えない。もちろん彼も負けると思っていた。-----------無意識に口笛を吹く。

すると、空からシルクハットの奇術師エルメスが剣を持ち、落ちてくる。その横からはルイスが妙な右手と共に現れる。