ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.232 )
- 日時: 2011/05/27 22:20
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: ペンタブやっと購入しましたよーっ!!
「サクラン、いっくよー!!」
『任せてよ!!』
一方、アリスはアリスなりに頑張っていた。腰に付ける杖を抜き、ブーメランのように投げた。
『悪夢の孔(ホール・インクヴォ)』
手から黒いエネルギー体が大量に発射される。エネルギー体はグルグル回って魔人に当たり、体力を削る。しばらくし、複数のものがひとつになって、大きなエネルギー体に変化する。
『飲んじゃいな!!』
エネルギー体はそのまま魔人へと突っ込んだ。魔人を飲み込むように直撃した。ほかのみんなは「すげぇー」と見物している。サクランの顔は少し赤くなった。照れているのだ。
一方、パーチェは白城神を見事に操っていた。白城神の上体から白い光線が発射される。魔人に見事直撃し、どんどん体力を削っていった。
が-------------
魔人の口から黄色い光線が発射された。飛空艇には当たらなかったが、戦っているものは皆、飛ばされた。だが、なんとかギリギリ飛空艇に捕まっていたため助かった。
小さな体なので、影響を受けやすいトゥルースは非常に危険な状況にさらされていた。もう落ちかけだったのだ。他の者はもう登って戦っているが、トゥルースは片手しか捕まっていないため、もう片方の手を持っていくにはかなりの力が片手に必要だった。だが、彼にはもうそんなに力が残っていない。そのため、登れないでいた。しかも、誰も気づかないような隅らへんだったので-----------最悪だった。
「くっそ!助けて……!」
そんな子供心に神が答えた。
下から藍色の龍が飛んできたのだ。体中、甲冑のように覆われて赤い瞳をキラリと光らせている。トゥルースの前に止まって、口を開いた。
『若造よ。助けて欲しいか。』
「そ、それはもちろんですよ。」
『うむ。では、ひとつだけ条件を踏まえた上で助けよう。』
トゥルースはゴクリと唾を飲み込んだ。
『貴様は人間ならば、自らの世を救世すると……誓え。』
「えぇ。そのつもりでこの試練を受けているんですよ。もちろん、誓いますよ。」
トゥルースはニッコリと笑ってみせた。竜の神も「そうか」と安心したように言った。
『乗れ。』
「アリスさん、アダムス!魔宝石を貸してください。」
「え、何するの?」
「私の得意技をするためには、必要なんです。」
アリスとアダムスは顔を見合わせて、コクリと頷いた。それぞれ、魔宝石を手渡す。
「ありがとうございます。それでは、いきますよ。」
石を自分のサーベルにいれた。アリスは「あれ?なくなった?」と有り得ないような顔で周りを見渡す。するとサーベルが光り出して、構えた。
「三つの神光!眠りの悪戯!!!」
サーベルをアリスと同様、ブーメランのように投げた。手を動かすとサーベルも同じように動いた。なんども切りつけた。すると、魔人がピタリと止まったのだ。
「白光の天衝!!」
サーベルから白い魔方陣が上と下へ表れ、聖の天罰を受けさせた。かなり大きなダメージを与えさせたようだ。二人とも「お、おおぅ」と言うしかなかった。これが得意技?凄すぎだろ。と思った。
「パーチェ?これ、どういうこと?」
パーチェは魔宝石を彼女たちに返して、答えた。
「神の力や能力を借りて、自分の技にするんですよ。3つ同時にやったのは初めてです。」
だが、魔人はまだ死んでいなかった。
ぼろぼろだが、戦える。
「こんんんんんの!!死にぞこないがッ!!」
アダムスがとんでもない暴言を吐いた。
すると、上から竜と共に飛んでくるトゥルースの姿があった。