ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【返信200突破!感謝感激雨あられでもいいわ!】 ( No.233 )
- 日時: 2011/05/29 19:34
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: ペンタブやっと購入しましたよーっ!!
「おわぁ!!なんだ、あいつぅ!!カッコイイのに股がっちゃって。」
「みなさんはとにかく逃げてください。僕が止めを刺します!!」
アリスたちはコクリと頷いて、飛空艇の中へ戻った。魔人は大分弱ったようだ。トゥルースは自分の魔力を下の神獣に込めた。
『食らうがいい!神炎制裁!!』
口から灼熱の炎をだし、魔人を焼き殺した。ボロボロと崩れていく。飛空艇に戻り、トゥルースはふと自分の手に違和感を抱いた。よく見ると、紫色の魔宝石。アメジストが光っていた。
「……僕に、力を与えたのか……。」
ボソリとつぶやき、飛空艇に入った。試練を全て超えたようだ。飛空艇をもう少し進ませると、純白の宙に浮く神殿が顔を表す。パーテッサは「この下よ」と言うと、ランドは頷いて下へと飛ばした。
たしかに。ゴツゴツとした岩肌。ただ、普通の岩肌ではなく、金色だったのだ。アダムスは「これ、売ったら何円だろう」なんてことを考えている。「この罰当たり!」とアリスは叱った。
ギリギリ飛空艇が止まれるスペースがあり、なんとか止めることができた。眩い壁と道を目を細めながら歩く。キラキラ光っていて、奥が見えない。
そう、ここは聖地の遺跡「サンクチュアリ」だ。底知れぬ神聖さが彼らを包み込んだ。
一番奥へ進むと、大きな扉が立ちふさがっていた。これがまさか……と一同息をのんだ。そう、これこそ伝説の秘宝「クィング・ポート」。すべての悪を清める……清めの扉だ。
「んーでもさ。これ、どうやって持って帰るの?」
「たしかに……」
パーテッサは手を合せ、祈りを込めた。すると扉は消えてなくなって、パーテッサの中へと入っていったのだ。
「な、何したの?」
「……一時的に「クィング・ポート」を私のものにしたのよ。」
そう言って、先に飛空艇へと帰っていく。「不思議な子」というような印象があったので別に嫌悪することなく、ため息をつきながら一同戻っていった。
「さぁ、これからだぞ。」
ランドが目をひきつらせて、真正面を見た。皆、覚悟はできた。これで命を落とすかもしれない。だが。この世のみんなが泣くくらいならと思うとそんなこと言ってられなかった。
「さぁってとさっさと下の世界にもどるぞー。こわいこわいお祭りだ!」
アダムスはニヤリとしながら自分の横にある窓を見つめた。
Episode13「神の世コスモス/神が集う聖地」END