ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照800超!有難うございます】 ( No.239 )
- 日時: 2011/06/02 21:04
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: 予防接種を今日行いました。めちゃめちゃ痛かったです。(+。+)
運命の日当日。
最初はこれといってなにもなかった。
「なぁんだ。何もないじゃん。」
ホルンは近くにあった石を軽くけった。すると、石は何故かフワフワと浮きだし、爆発したのだ!
ギリギリ逃げ切ったものの、妙な現象に目を点にするしかなかった。パーテッサはキリッと睨みを利かせ、拳を握りしめる。それを見たクロノは「そうか」と感づいた。
「くるぞ!!魔女がッ!!」
神勇士たちはサッと武器を取り出し、異様な雰囲気を肌で感じた。どこからかともなく、クスクスと笑い声が聞こえる。
「ホッホッホッホ!!貴方がたが、神勇士……ね?」
余裕な表情を浮かべる魔女、パウラは黒いドレスを靡かせて、嘲笑った。その後ろにつく、黒綾とパッサートが無表情でいた。
「無駄よ。まあ、私たちがいくとこ、行くとこ付いてきてみなさい?」
「いい年して追いかけっこですか……。」
黒綾は呆れながらもテレポートをして消えていった。パッサートは前に出て、指を振って、大きな竜巻を起こした。神勇士たちはなんとか避けて、無事を確認し、魔女の行方を探す。
が、綺麗さっぱり消えていた。パーテッサが指を指す方に彼らはいそいだが、着いた先は絶望に満ち溢れた情景だった。
「これを……俺たちに見せるためか----------!」
人が血だらけで倒れ、その奥は、崩壊した街。クロノは街を睨んでつぶやいた。
「呼んでる……俺たちを呼んでるんだ……!じゃあ、捕まえるしかないだろ-----------」
クロノは一人で走り出し、呆然と立ち尽くす神勇士を呼んだ。ハッと気づき、いそいで彼の後ろに付いていく。
パーテッサが指を指す方には希望や魔女ではなく、「絶望」ただそれだけしかなかった。自分たちがおいけかければ追いかけるほど、街は壊されていっている……
悔しかった。
すると、オネスタは「あっ」とつぶやいた。神勇士たちは皆、オネスタに注目し、その訳を聞く。
「俺たち……結局は誰も追いかけてないんだ。魔女が俺たちを追いかけてるんだよ。」
「そうか……俺たちが追いかけてる間に、先回りして、先に破壊してたってわけだな?」
ウッドミスが銃を取り出しながら、自分たちの後ろに撃った。すると、撃たれたパウラが現れたのだ。「アタリだな!」と得意そうな笑みを浮かべるウッドミス。
「きぃぃぃぃぃぃ!!ばれたようだわね。このままうまくいけば、永遠に追いかけっこ地獄に陥れてやろうと思ったのに---------!まあ、いいわよ!あたしたちが直接堕としてやるまでだわ!!」
神勇士を囲む、魔女3体。囲まれた彼らは、覚悟を決め、分れて戦うことにした。
「喰らえ、餓狼鉄拳!!」
「&トライデント・ソード!!」
アドバルトとウィーグルが連携して、黒綾に攻撃をした。最初はガードで何とかなかったが、餓狼鉄拳で粉々に割れ、2回目のトライデント・ソードで黒綾は大きなダメージを食らった。
「縛錬金、「金茎」!!」
「連続魔法、ファイヤー・ブリザード・サンダースパイラルおまけに×3!!」
「忍術、大蛇の焔!!」
パウラは「無駄よ、弱者どもぉ!!」と余裕な顔をしていたが、不意をつかれたので金茎に縛られ、動けなくなった。その隙に、連続魔法を大量に浴び、大蛇の炎で焼き尽くされた。
「百万の弾(ミリオン・ヴォルト)!!」
「神聖一斬!白聖の十字架(サザン・クロス)!」
「疾風の嘆き……、竜巻の怒り、怒涛の台風ッ!!!」
増殖していく弾、百万の弾(ミリオン・ヴォルト)。目の前が弾で埋まるほど、増え、よけられないパッサート。よろめきながらも、詠唱呪文を始めるが、隙がおおありで、オネスタの一斬が貫く!
だが、詠唱呪文を完了させたパッサートはオネスタに向かって強力な魔法を唱えた!
「後悔するがいい!!天下の波動!!」
「させません、魔法反射の衞(マジック・ヴェール)!」
オネスタの前で立ちふさがって、守るハイウ。すると、魔法反射の衞(マジック・ヴェール)を解除させたのだ!オネスタは焦って目を瞑ったが……
「からの、魔法反射(マジック・カウンター)!!」
横に滑り込んだ、ノードルスは素手で魔法を弾き、パッサートへ投げたのだ。それに驚きすぎたパッサートはその攻撃をもろに食らった。
「へっへん。これぐらいどうってことねぇよ。」
「はぁ……もうちょっと安心した技はないのか!!」
「助かっただけマシだと思えよー。」
ボロボロになった魔女たちは怒りを込上がらせ、口を大きく開けて何かを吸い込んでいる。
「うあ、お前ら……!!何する気だ?!」
「あがががががががぁぁぁぁぁ!!この世ごとすってやるはあああああああ!!」
「な、なんちゅう……!」
苦しんでいるほかの神勇士と裏腹に、クロノは堂々とパーテッサの持つ、水晶を奪い取った。パーテッサはクロノの腕をつかむが、それを振り払って思い切り睨みつけた。
「クロノ……何する気だ!?」
オネスタはクロノを呼び止めた。
「消えろ……。」
「え?何言ってる……?!」
「消えろ……。魔女ともども……!」
「お、お前……自分だけ生き残るつもりか!?」
クロノの笑が、最後に、魔女ともども神勇士は封印された……