ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.40 )
- 日時: 2011/03/12 13:38
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
ジャスティス・トゥルースサイド
一方、二人はさっきの広場に帰っていた。疲れたのでもういいかなと思ったからである。案の定、まだ誰もいない。
「皆、頑張ってるかな?」
「特に、ノーテはな。」
広場にある噴水の水でトゥルースは水鉄砲をして遊んでいる。すると、街の奥からドドドドドッと何かが走ってくる音がする。人間じゃない、とてつもない魔物・・・。
黒く、太い角をはやした魔物が唸り声を上げ走ってくる。ギューキだ。目が充血し、興奮している。建物に体をぶつけ、破壊しようとしている。
「・・・なに・・・あれ。」
「・・・ギューキだ。いつもと何か違う・・・。そこで待ってろ、俺がなんとかする!!」
銃を取り出し、ギューキに向かって連射する。だが、硬い角で弾き飛ばしてしまう。「何ッ!」とジャスティスは呟いた後、あの太い角でつつかれ、遠くへと投げ飛ばされてしまう。
「・・・うあっ!!」
「ジャ、ジャスティス!!」
トゥルースはジャスティスに駆け寄った。だが、手を出し「大丈夫だ」と言って自分の重い体を立たせた。口についた血を拭い、ギューキの方を見つめる。
「ギューキは確かに凶暴だが・・・やはり違う。ギューキは動くものに反応して襲い掛かってくるんだ。だがコイツは・・・建物を中心に襲っている・・・。」
「とにかく、やっつけよう!」
「いや、俺だけで倒す。お前は隠れてろ。」
「え・・・でも・・・。」
「いいから!隠れとけって。」
トゥルースを建物の影へ隠してジャスティスだけ、広場に出る。ギューキは雄たけびを上げながら建物に体当たりしている。
「・・・おい、化け物!俺が相手だ。」
ジャスティスがまた銃を連射し、ギューキを惑わした後隙を見つけまた連射する。唸り声を上げ、うろたえるギューキ。
「止めだッ!!」
ジャスティスが最後の一発を撃った!だが、ギューキは立ち上がり弾を弾く。すると角が赤く光りだす。その角から赤い光線を出したのだ。
「何だとッ・・・・・・!」
一瞬意識が飛んだ。真っ暗になって・・・宙に舞った気がする。目を開けてみると赤髪の青年が彼を掴んでいた。
「・・・クロノ!」
「格好つけんな。そういうヤツほど・・・死にやすい。」
何故ここにクロノがいるか。それは、3分ほど前に遡る。
トゥルースを置いて、ジャスティスが広場へ行った後のこと。トゥルースはやっぱり心配なので、フォーコに言った。
「フォーコ・・・ジャスティスを助けてあげたいんだ。近くにいる・・・誰かを連れてきて。」
フォーコはコクリと頷いて、風の如く助けを求めに行った。しばらく飛んでいるうちに偶然クロノと出会ってここへつれてきたというわけだ。
「・・・あのギューキ変なんだ。」
「知ってる。見るからに変だ。これはさっさと倒したほうがよさそうだぞ。コイツさっきから建物を壊して行ってる。狙いは・・・この国をまたぶっ潰すつもりだ。」
「・・・またって?」
「その意味はコイツを倒してからにわかる。ほら、銃出せ。退治するぞ。」
二人は狂うギューキに立ち向かう。