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Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.41 )
日時: 2011/03/12 20:19
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

ノーテサイド








一方、ノーテはバジリスクにつつかれてからずっと動いてない。鳩尾に違和感を感じ動けない。動くと痛いのだ。さっきまでの絶好調は消えうせた。

「うえぇ・・・痛い、気持ち悪い・・・。」

匍匐前進して街中を這う。何人か人とすれ違ったが、ノーテを見ては笑いを堪え足早にそこを去っていく。だが、ノーテにとって今は恥なんかどうでもいいのだ。とにかく、生き延びる。今それだけしか頭にない。

「・・・そういや、クロノたち・・・何してんねんろ?」








クロノ・ジャスティス・トゥルースサイド







刃の風(ウィング・ブレイド)------------!!





手から鋭い風がギューキに向かって吹く。体からは地が噴出し、唸り声を上げ、じたばたする。だんだん弱ってきていることは確かだ。だが、妙な技があるのだ。ギューキは魔法を持たない魔物。だが、魔法を使えたのだ。

ギューキの角にエネルギーが溜まっていく。紫に光り、エネルギーの玉を作っている。

「・・・くっ!次はなんだ・・・!」

エネルギーの玉はギューキの角から発射され、クロノ達目掛けて飛んでくる。それはもの凄い速さで、気づけばもう目の前に玉があったのだ。

玉に当たったクロノは建物に向かって飛んで行った。重い体を持ち上げて、オリハルコンを持ち直す。

「おい、無理するな!」

「だから、格好つけるな。死ぬぞ。」

よろめきながらクロノはまた同じ位置に立つ。

「とっておきってやつ・・・見せてやるぞ、暴れ牛野郎。」

オリハルコンをクロスさせる。オリハルコンの周りに風が起こる。ヒュルヒュルと音を立ている。







真空刃(ヴォート・ブレイド)-------------!!






オリハルコンを大きく振ると、強風が起こる。強風に巻き込まれたギューキの体はバラバラに吹っ飛んだ。

ギューキの亡骸から黒い煙が出る。煙はだんだん人の体に形を変える。

「・・・やっと見つけたわ・・・。」

女の声。そして体がはっきりと分かるようになった。金髪のロングヘアー。黒いドレスを着ている。頭には奇妙な冠。

「・・・よく倒したわね。私が憑依したギューキに・・・。」

不敵な笑みを浮かべる女。風に揺られドレスと髪の毛がユラリと揺れる。その存在自体が恐怖そのもの。クロノとジャスティス、そして影で隠れているトゥルースも体が震えて動かない。

「・・・なんなんだ、コイツ・・・。」

「・・・お前、誰だ・・・!」

「ホホホホホホッ・・・。この体を覚えてないかしら?坊やたち。」

ジャスティスは分からなかったが、クロノは「あっ」と思い出したように声を漏らした。一方、トゥルースは思い出した途端、さらに体の震えが止まらなくなる。

「貴方方を襲った・・・魔女、パウラ・アペーロよ・・・!」