ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.42 )
- 日時: 2011/03/12 20:45
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
ベランダからそれを見ていたマニフィコは魔女、パウラを見て恐怖に震え上がった。だが、城にはデ・ヘマレの石がある。なんとかして守らないとこの世界の存続が危ない。
「行け、兵士よ!!魔女を撃退するのじゃ!」
「ハッ!」
兵士たちは剣や鉄砲、弓矢を持ち、パウラに向かって総攻撃する。高笑いをし、手を大きく振る。すると兵士たちはピタリと攻撃をやめ、バタバタと倒れる。
「ホッホッホッホ!!愚かだわ!」
あまりにも早過ぎた為、マニフィコやクロノたちは何がなんだか分からなくなる。
「その顔・・・恐怖に満ち溢れた顔・・・素敵ね。なかなか美形じゃない。」
「う、五月蝿い!!黙れ、化け物が!!」
ジャスティスは震える手で銃を撃つ。だが、パウラはスッと透け、高笑いをした。
「止めて置きなさい。今度攻撃したら、死ぬかもよ・・・貴方。」
その一言で、操られたかのようにジャスティスは四つんばいになる。体の力が抜けるが体が無意識に震えている。
「あら、そうだわ。私、一人坊やをボコボコにしちゃったわね。貴方方の仲間だったらごめんなさいね。」
ごめんなさいと言ってるが、謝りの気持ちが篭っていない。一人の男・・・クロノはパウラに「誰だ」と聞く。
「銀髪の坊やだったわ。もう、血だらけで可哀想!・・・なんて思ってないけど。」
高笑いをして、愉快そうだ。銀髪・・・ランドである。クロノはそれを聞いて怒りがこみ上げてくる。狂ったように、オリハルコンを振り回しパウラに襲い掛かる。
「止めさない、貴方まで・・・。お友達を助けたらどうかしら。まあでも、もう死んじゃってるかもしれないわね。ホホホッ・・・。」
パウラは人差し指を出す。出された瞬間、クロノはピタリと止まり、体を震わす。
「私は、魅力の魔女・・・。人の心を操り、体をも操るのよ!私の魅力で!!」
クロノは悔しくてたまらなくなる。どうしたらいいか分からなくなって頭が真っ白になった。
「クロノ・・・お前は行け。ここは俺だけでなんとかする・・・。一刻も早くランドを助けて来い・・・。」
「格好つけんなって---------
「早く行けッ・・・・・!!!」
クロノは震える足を走らせ、黙って街の奥へと走る。残ったジャスティスそして、影で隠れるトゥルース。パウラはクスリと微笑む。
「・・・勇気があること。この私に勝てると思って?」
「さあ、どうだろうな。」
四つんばいになっている自分の体を無理矢理立たせ、銃を取って構える。
「ホホホホッ・・・いいですわ。後悔なさい!」
四方向に赤い光線を出し、クルクルと回転し始める。これでは逃げ場所がない。
(クッソッ----------ここまでか・・・!)
ドンッ!!!
魔女の周りがいきなり爆発した。