ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2011/03/13 15:57
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 風邪が襲う・・・。咳が止まらん。鼻水が出る。風邪薬飲んでも同じ。
「パウラ・・・、やっと見つけ出したのですね・・・やっと。」
水晶を片手に十二単の女性が呟いた。水晶に映る彼女の顔は、うっすら笑みを浮かべパウラの今の感情を変わりに映し出したような嬉しそうな顔である。
「おかげで私も・・・復活できましたよ。ありがとう・・・。」
Episode3「漆黒の使者/逃げ出した姫」
オクプタートから出て、2日経った。最後にマニフィコから言ってもらった言葉。「死ぬんじゃないぞ」。当たり前だとクロノは思いながら仲間と歩く。
「で、その・・・ストーリアっていう街は何処なんでしょうかね?」
「さあな。マニフィコのオッサンはオクプタートからずっと東に行けばあるって言ってた。」
今彼らはストーリアという街を目指している。ストーリアには魔女について詳しい学者が居るらしいのだ。今は魔女について詳しくなるしかない。
「ホントにあるんですかね?」
「俺も知らない・・・。」
「俺は聞いたことあるけどな・・・。」
ボソリとジャスティスは呟いた。スプリングとクロノは「え?」とジャスティスのほうを振り返る。
「輝きの大陸から東に「機械の大陸」があるんだ。そこにあるらしい。こうやって冒険する前に地図で見た。」
「き、機械の大陸・・・ねぇ。遠くて行った事ないな。」
機械の大陸。それはこの輝きの大陸から東にある近未来的な大陸で、輝きの大陸は田舎みたいなものである。歩いていくともの凄い時間がかかるためこちらからは滅多と行かない。
「んー・・・ほな、どうやって行くんやろか。」
「どこかしら行くところがあるんだと思うけどなぁ。」
ガサガサッ
茂みが揺れた。魔物かとばかり一同武器を取り出す。すると、茂みから羽を生やした黒い猫が飛んでくる。その後から「待って!」と女性が走ってくる。
この猫を追いかけているようだ。困ってるようなので手伝うことに。だが、ノーテ以外は手を出さなかった。何しろ彼のアイテムがあるからである。待ってましたとばかりにポーチから網を取り出し猫に向かって投げた。
猫は網に絡まってこける。「よっしゃ。」とノーテはその猫を捕まえて網を取って女性に返した。
「はい、どうぞー。」
「た、助かりました・・・。ありがとうございます。」
女性はふとトゥルースの方を向く。トゥルースもその女性のことを見た。しばらく二人は黙ったが「あっ」と二人揃えて、
「あの時の!」
と言ったのだ。皆は誰だとばかり、記憶の中を探りに探った。ジャスティスも「あっ」と声を漏らしたがスカイパイレーツの部下は分からなかった。
「・・・お姫様・・・だよね?」
「私に話しかけてくれた・・・男の子だよね?」
「・・・パーチェ・ステイシャインズ57世・・・!」
ジャスティスは女性を見てそう叫んだ。