ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
- 日時: 2011/03/16 17:43
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 寒い、寒い!春ですよね、今って。
「そういや・・・お前、名前何ていうんだ?」
蛙にそう聞くクロノ。蛙は「ムフフ」と照れくさそうに笑う。
「ぼっちはヴォジャノーイ!よろしくネ。」
「ふーん、ヴォジャノーイか。お前魔物だろ?人とか襲ったりとか・・・ ・・・
「してない、してない!そんじょそこらの魔物とは違うミョ。」
ヴォジャノーイは目玉をクルクル回し否定。クロノは「すまん」と軽く謝った。そういえばとばかりにクロノはパーチェの方を向く。
「なんでお前が?」
「なんとなーくです。」
「なんとなーく?」
「なんとなーくです。」
スプリングが暇そうに肘をつきじっと水面を見ていると、白い何かがうごめいたのが見えた。はっと目をこすり、水面に顔をもう少し近づける。やっぱり何かいる。
「ヴォジャ!なんかいるよ・・・。」
「ヴォ、ヴォジャって・・・略さないデ。ん・・・でも確かになんかいるミョ。」
ヴォジャノーイが目玉を下に向けると、その白い何かが襲ってきた!ヴィジャノーイの口を噛んでくる。
「ス、スキュラや!」
蛇の顔。足は蛸足である。なんとも奇妙な体をしたスキュラはヴォジャノーイの口を噛み千切ろうと必死だ。だが、ヴォジャノーイは普通な顔をしている。
「おい、ヴォジャノーイ?いくら鈍感でも・・・それは痛いだろ?」
「別に。痛くないミョ。ぼっちの体は神経がそんなにないミョ。」
「ふ、ふ〜ん・・・ ・・・。」
スキュラも疲れてしまったのか、一旦水中へ戻った。おそらくまた襲ってくる。一番先頭に居るクロノはオリハルコンを出し、構える。
案の定スキュラは「シャーッ」といいながらクロノに襲い掛かってきた。
「来たな、蛇か蛸か知らないが・・・ ・・・。ここで刺身にしてやる。」
オリハルコンを素早く振り、スキュラを滅多切りにした。だが、スキュラは硬い鱗で覆われているためそんなにダメージを受けない。
「な、何・・・っ?」
棒読みでクロノは驚く。スキュラは隙を突き、蛸足でクロノの首を絞めた。「ぐあ〜」とまた棒読みで苦しむ。
「空気読め!お前、死ぬぞ・・・!ええい、また行ったろか!ノーテのアイテムゥゥゥ!!」
ポーチから取り出したのは、レモン色の玉。それをスキュラに投げつける。すると玉からピシャリと汁が出てきた。汁にかかったスキュラは急に動かなくなりクロノを離し、そのまま水面へと落ちていった。
「はぁ。なんだよ、さっきの。」
「痺れ玉♪何日もかけて作ったかいがあったわ。」
「無事でよかったネ。もう直ぐで着くヨ。」
暗い地下道ももう直ぐで光りに変わる。