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Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.62 )
日時: 2011/03/19 22:38
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: ありがとう。そしてさようなら……学校。

「こんにちは、初めまして。」

クロノ以外の人間に一礼する魔女。クロノをふと見ると笑みをさらに深くし、

「久しぶりですね。元気でしたか?」












Episode4「姫の力/動く白き城」











「久しぶり……?俺は魔女なんかと知り合った覚えはないぞ。」

「あら、そうなんですか?昔、お世話になったのに。残念です。」

水晶が紫色に輝く。そこから矢が何本も飛んでくる。避けようが無い速さでどこかに身を潜めるしかなかった。グサグサと建物に突き刺さる。パウラとは違い、矢が生きてるようにクロノ達だけを狙う。

コロンッ

クロノのポケットから、青い石が出てくる。あの時の魔法石である。あれからずっと使ってなかった。今こそ使うべきではないだろうか。

(トカゲ……力を貸してくれ!)

心の中で祈ると、眩く石が光り始めた。石から、大きな翼竜が姿を現した。羽を大きく羽ばたかせると矢は全て魔女のほうへ飛んでいく。だが、周りに矢が近づくと粉々になって砕け散る。

『やるな、魔女よ。我の力をいとも簡単に受け止めるなんてな。』

「あら、神様ですか。申し訳ございません。悪いやつは死んだほうがいいんですかね?」

『悪事をどれだけ働いた?今まで。』

「もう、手では数え切れないほどですかね。」

『それでは、罰せよう。死刑だ。』

ヴィーヴルが口から、炎の弾を吐き出す。魔女は手を大きく振り、台風を起こさす。炎はだんだん勢いを消失し、消える。

次は、足を大きく地に踏んだ。そうすると大きく地割れが出来、魔女は穴へと落ちていった。ヴィーヴルは後を追い、魔女の腹を噛み付き、空高く飛ぶ。

そして魔女を下にし、落ちて行く。地は迫り、もうすぐでたたきつけられるかと思った次の瞬間!魔女が地に手を付けると地が盛り上がり、ヴィーヴルの目に直撃したのだ。

『ぐぅおおっ!?』









影で見ていたクロノの目にも激痛が走る。硬い何かで殴られたような感じ。目を押さえ、暴れる。

「おい、クロノ!大丈夫か!?」

「ぐぅあっ!!目、目潰れそうだ……!!」

「『シンクロ』だ!神が受けたダメージは主にも与えるんだ!」

それを見ていたスプリングは愛する先輩を傷つけられた怒りに任せ、ルギル儀と爆破する。魔女はニッコリと笑い、





「無駄ですよ。」




と、優しく声をかけた。スプリングの頭上に稲妻が迸る。彼女が上を見たときにはもう目の前。

トゥルースはとっさに手を出し、呪文を唱えた。





光雷(ライトニング)!!



頭上に落ちようとする雷を弾く。スプリングは大きく安心の一息を出した。

「やりますね。今時の若者は頑張り者です。関心関心。」

魔女は手をパッと掃うと、トゥルースが炎によって燃え上がっていた。