ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.70 )
- 日時: 2011/03/20 21:29
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: ありがとう。そしてさようなら……学校。
「そういやさ、スプリング。お前、どうしてここに来たんだ?スカイパイレーツで活動しときゃよかったのに……。」
目を押さえて寝転がるクロノ。唐突な質問に黙ってしまう。充血した目でスプリングを少し見た後「すまん……」と謝った。スプリングはバッと立ち上がって首を振る。
「やめてください。謝らないで。私が悪いんですもの。」
クロノは魔女に言われた言葉をふと思い出す。まるで前にとっくに会っていたような言い方。どことなく引っかかる。自分は一体、魔女と何処が関係するのか。
(まあ、いいか。気軽に待てば……分かる日くらい勝手に来てくれるだろう。)
マイペースに待つことにした。
「もう少しで、ステイシャインズの近くだよ!降りる準備オッケ〜?」
運転席から男の声。準備を整え、席を立つ。地下を上へ上がると、水が見えてきた。日が当たって反射し、綺麗な線を作り出している。鉄道はそのまま上へ上がって線路を進む。ステイシャインズが見えてきた。周りは平地だが……
白い城だけ建っていた。いかにも奇妙で、建ってること自体おかしい。鉄道が止まって輝きの大陸に着く。
「助かりましたわ。おおきに。」
「ややや!どーも。困った時はお互い様★」
クロノたちは足を進め、ステイシャインズへ入国。人の気配がして、ならない。絶対に何か居る。
ホワイトキャッスルに侵入する。兵士たちはいない。長く大きな通路を歩く。
ジャスティスはさっきから引っかかることがある。さっきの男、どこかで聞いたことのあるような声。そこが分からない。それと、あの時と同じ胸の痛み。胸騒ぎが痛みへと変わる。今回はこの間と違い、刃物が刺さったような痛みだ。
「うっ……。」
「ん?兄貴?」
「うあっ……、な、何にも無い。」
その矢先、パーチェの後に影が……。パーチェの肩に手がかけられる。急いで後を振り返ると、あの時の仮面の男が立っていた。ケケケッと奇妙に笑う。
「おおおっ!会いましたな?!お約束、覚えてましたよねぃ?次は頂きますよって。やったーやったー!お約束守ったぞー!★」
パーチェに抱かれるピピステーロは爪を伸ばし、男を引っかく。男は何も言わず、払いのけた。ピピステーロは遠くへ飛ばされ、倒れこんだ。
「くそッ!フォーコ、行け!!」
フォーコの口から炎が出される。男は手を前に突き出した。すると炎は止まり、動かなくなった。
「すごいでしょ?これ以上闘っても無理でしょ?パーチェさま、頂きましたよ。」
クルリと一回転すると男もパーチェも消えていった。