ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.72 )
- 日時: 2011/03/22 09:59
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: ありがとう。そしてさようなら……学校。
目を開けば、長い螺旋階段。宇宙まで続いてそうなくらい長い。クロノはゆっくりと起き上がり、上を見る。四角い穴が開いている。自分たちはここから下へ落ちてきたようだ。周りを見渡せば、奇妙な絵などが壁に彫られたりしている。
「あっ……、ノーテとジャスティス?!」
螺旋階段を駆け上がる。人の気配はなく、ただただ階段が続くだけだった。
(誰かに持ってかれたのか……?それとも、そのまま下に転がって行っちゃったとか……?)
コツコツと階段を上っていく。上っていけば、屋上に出た。とても広く、高くて輝きの大陸を見渡せた。
「なんだ、屋上か……。じゃあ、下か?」
屋上の石の柵にもたれる。他に建物なんかなく、ただの荒地。これじゃ、絶景もクソもない。
じっと地面を見ていると---------------
地が眩く光る。クロノはバッと腕で顔を隠す。風ももの凄く、飛ばされそうだ。地下で何かあるんだ。そう思ったクロノは急いで階段を降りた。
しばらく降りても、地下なんて出てこない。足が棒になってもクロノは気づかず淡々と降りる。
(地下なんかないんじゃ……?じゃあ、これはただのトリック?)
そう思っている矢先、地下と思われる一室に着く。その中央には妙な銅像。その下は滝のように水が出ている。
「なんだこれ……?」
クロノは銅像に触る。するとガタッと動き出し、下へゆっくり降りていく。銅像につかまって、クロノはそのまま下へと降りていった。
一方、牢屋のスプリングとロッタ。寒い牢屋は居心地悪くて、ずっといるのがイヤになる。するとスプリングは弱弱しい声でロッタに聞く。
「ロッタさんて……友達とか家族とかいます?」
「え?家族は……あたしと兄貴だけ。あたしらが小さいころ……戦争で死んじゃって。」
「戦争?」
「そう。権力争いだよ。どっちがその国の一番になれるかっての。」
「……そうですか。」
次はロッタが聞いてみた。
「アンタはどうなの?」
「あ、あたしは……。」
スプリングは下を俯いて、何も喋らなくなってしまう。
「あ、いやいや……!ごごご、ごめん……!気にしてたんだ……。」
すると、牢屋中眩く光りだした。風も吹き、飛ばされて後ろの壁に二人とも打つ。
「いてて!何ぃ!?」
「妙な感じ……。急がないと何か起こりそう……。」
「ええ!?じゃ、じゃあ急いでここでないと!パーチェに何かあったんだよ!」
「出ましょう!!パーチェさんのために!」
「よっしゃ!まずは、この牢屋をぶっ壊そう!」
「はい、ぶっ壊しましょう!!」
一方、クロノが見たものは衝撃的なものだった。