ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 僕らの彗星 ( No.8 )
日時: 2011/02/25 22:40
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

「ま、魔女を知らない・・・?!嘘でしょ?!」

トゥルースは耳を疑う。クロノは目をパチクリさせ、呆然とする。

「・・・ま、魔女っていうのは・・・・・・・--------------」









魔女とは、魔力を持ち、闇の魂を宿す者達のこと。魔法や魔物を自由自在に操ることができる。魔女たちは、人間たちの憎しみや恨みなどの感情から生まれたもので、凶悪なことしか考えない。人々を死に落としいれ、苦しませては次の人間を殺しにいく。

だが、魔女は一人だけじゃない。三人いるのだ。一人は人間の感情を操る魔女。もう一人は自然を操る魔女。そしてもう一人の魔女は時を操る魔女。

このままではいけないと、立ち上がったのは七人の戦士だった。彼らは清めの力で魔女を封印することが出来た。それは千年も前のことだった。

が、今・・・魔女が復活している。次、どこの街がやられるか分からない状況に人々は立たされている。





「----------と、いうわけだよ。どうして知らないの?神の世(コスモス)でも知らない人はいないよ?」

クロノは唸るが、やっぱり分からないようで・・・

「さっさと、街へ行くぞ。」

と、誤魔化しずんずん進んでいく。トゥルースは苦笑いしてあとからついていった。





しばらく歩いて、トゥルースは「あっ」と声を上げた。クロノは立ち止まり「どうした?」と声をかけた。

「この本・・・おじいちゃんに渡さないと行けないんだった!」

「おじいじゃん?何処にいるんだ?」

「トランクイオの村・・・。」

「・・・何ィィィ?!めちゃくちゃ遠いじゃないか・・・!」

クロノは、遠くを見つめる。トゥルースは、少しなきそうになる。もう少し早く気づけばよかったと。だが、クロノはため息をついて、

「・・・じゃあ、行くか。トランクイオ。」

「ほ、本当?」

「ああ、ガキを独りにしてちゃ・・・親分に殺される。」

トゥルースとクロノはトランクイオを目指し、旅立った。














一方、広い大草原。その原に、二人の男が倒れていた。

「いったぁー・・・。ここ、何処や・・・?」

頭をさすりながら、起きる白髪の男。白髪の男はもう一人の男を見ると、心配そうな顔で思いっきり揺すった。

「おい、おい・・・!生きてるか・・・?」

「んへ?」

銀髪の男は目を開け、白髪の男を見つめた。

「俺たち、生きてるのか?」

「うん、生きてる。」

「・・・やった。生きてた。」

銀髪の男はガバッと起きて、背伸びをする。それから辺りを見回す。

「フィリマミント草原か・・・。」

「そうなん?知らんかったわ。」

「とにかく、どっか行くぞ。ここで突っ立ってても・・・意味無いだろ?」

「せやな。早よ、行こ。」













しばらく歩いても、大きな草原は続くばかりである。とても気持ちいいが景色にも飽きる。銀髪の男は、肩をがっくりと落として歩いている。

「どうしよか・・・。地図、焼けてしもうたんちゃうか?」

「・・・それか落としたかだ。無くなってる。」

トボトボ歩く二人に、後から人が歩いてくる。耳がいい白髪の男は、後ろを振り向いた。



そこには金髪の男が地図を手に持ち、立っていた。