ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【オリキャラ募集中】 ( No.82 )
- 日時: 2011/03/25 22:14
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: デュオディシム買いたい……
「殺せるか!殺してたまるか!他に方法ないのか?!」
ジャスティスはゆっくり首を横に振る。クロノは小さく舌打ちをし、進撃する白城神を見上げる。人を殺して止まるものなんて無い。きっと他に方法があるはず。
すると、白城神から青い光線が放たれた。それは平地を貫き、長く深い地割れを作った。光線の衝撃で強風が吹く。クロノは腕で飛んでくる砂を払った。
パーチェの首元に白く光る石。オーラを纏い、怪しく光る。クロノはそれに目がつき、その石を見る。
「パール……?」
そのパールはネックレスで繋がれていた。とても大事なようで、傷一つついていない。少し戸惑ったが、それを引きちぎって白城神に翳した。すると共鳴しあうように同じように光りだす。
「やっぱりか。コイツだ。」
「だが、こいつを指示してるのはパーチェだ。どの道同じだ。」
「じゃあ、なんで攻撃させてるんだ……。」
「さあな。聞き出せればいいんだが……。それも無理だ。深い眠りについてるからな。」
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「ぐふぅあ!!」
ノーテが吹っ飛ばされ、壁に突き当たる。黒怨は何も言わず、壁から這い上がるノーテを見つめる。
「お前……、今どう思て……俺と戦ってるんや?」
黒怨の眉がピクリと動く。その後で仮面の男が苦しみながら、
「惑わしデスよ……!早く、殺しなさい……!」
と、言っている。ノーテはそんなことも無視し、ゆっくりと立ち上がった。黒怨は首を横に小さく振って、刀を構えノーテへかかっていった。
「忍法!影止!」
黒怨の影から、手が出てがっちり手と足を掴んで動けないようにした。黒怨の目が険しい目になった。ノーテはいつものようにニヤニヤして刀をふりふり振る。
「もっかい聞いてええ?今、どう思て俺と戦ってねんや?」
「………。」
黒怨はじっと黙ったまま。ノーテは大きく頷いて、
「理由ないのか!」
と、理由を分かったふりをする。本当はどうかは分からない。ただ単にそう思っただけである。ノーテは心の底から黒怨のことを心配していた。
ノーテはコツコツと黒怨に近づいて、目の前まで来るとピタリと止まった。目は相変わらず瞳が見えないくらい細めて笑っている。とっても嬉しそうな笑み。
「黒怨……。」
そう優しく話しかけた。だが、ノーテは瞬時に刀を振り上げ、黒怨を斬り付けた。血が地面にバッと零れて黒怨は膝を付く。血を必死に止めようと腕を切られた腹部腕で押さえる。
「どうや?お相子じゃ。」
ノーテは斬っても相変わらず、笑みを絶やさなかった。今の状況、黒怨にとったら悪魔の笑みに見えた。