ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪魔の遊園地 ( No.15 )
- 日時: 2011/03/06 20:46
- 名前: @yuna (ID: qyuIaVem)
(8) 昔〜1年前〜 <<中編>>
いつもよりざわめく教室。全員新しい席に座り、新しい仲間と話していた。
心 「折原君さ、好きな人いるでしょ?」
蓮 「いるよ。」
美加「やっぱり!!誰誰!?」
3番(心)・4番(蓮)・7番(美加)で話が盛り上がる。皐月は寝不足で、こんなにも騒がしい教室の中、爆睡中。
美加「告ったら?折原君なら大丈夫だよ。」
心 「そうだよ!折原君は女子に人気あるし!まぁ、私に告ってもらっちゃー困るけどね(笑)」
美加「はぁ?私の方が困るし!」
蓮 「大丈夫大丈夫!俺は柏木さんも森田さんも好きになってないから♪」
美・心「それ…なにげにひどいよね。」
3人で恋バナに夢中な中、やっぱり皐月は爆睡中。
理佐「少しは静かにしようよ!!」
理佐が叫んだ。あたりは静まりかえる。
瑞樹「いいんちょ!委員長はまぢめすぎなんだよぉ!もっと席替えを楽しまないとさぁ!」
理佐「でも…。」
再び教室がざわめく。
「ガラ」
ドアが開いた。担任だ。
担任「席決まったか?」
生徒「ほーい」
担任「んじゃ、授業始めるぞ。英語出してー。」
生徒は一斉に教科書を出す。皐月はまだ爆睡中。
担任「はい、ここ。復習しろって言ったヤツ。問1は誰にやってもらおうか。簡単な問題だから、いつも発言しないヤツにしようか。それとも今爆睡中の永野に聞こうか。」
クラス全員が皐月の方へ向く。それでも皐月は爆睡中。
担任「じゃぁ、永野にやってもらおうか。蓮、永野を起こしてやってくれ。」
蓮 「皐月ちゃん!起きなよ!授業中!」
皐月「ん…?あっ!すいません!」
担任「じゃぁ、永野。ここ解いてくれ。」
皐月「はい?えーっと…」
蓮 「have」
皐月「え?」
小さな声で蓮がつぶやく。皐月に答えを教えてあげている。
蓮 「そこに入る一般動詞は、have」
皐月「そこに入る一般動詞は、haveです!」
担任「お、正解。何だわかるじゃないか。」
皐月は席に座る。蓮はこっちを向いていた。
皐月「蓮君、ごめんね…。」
蓮 「いいよ、別に。」
その日から、皐月は蓮に思いを抱くようになっていた。