ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪魔の遊園地 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/23 21:36
- 名前: @yuna (ID: bb2N.JWt)
- 参照: 私ゎね! 洋楽を一生愛すと決めたんだ!特にアヴリルね!一生アヴリル!
(2)
係員「どうぞー」
皐月達は観覧車へ乗り込む。中はそんなに広くなくて、3人で精一杯って感じだった。
皐月「何か狭いねー」
蓮 「景色が見えるんだからいいだろ。」
外を見ると、ジェットコースターが1番に目に入った。日本一高い所から落下するジェットコースターはすごく人気で、前を通った時、90分待ちという看板が見えた。
皐月「今日来てよかったねー。」
蓮 「お、おぅ。あ、そうだ。これ」
皐月「何それ」
蓮はかばんから小さなケースを取り出した。黒くて、触り心地がとても良い。
皐月「まさか…」
蓮 「今日は、付き合って1年!だから、皐月にプレゼント!」
皐月「私・・・冗談半分でいったんだよ?」
蓮 「大好きな彼女との記念日だぞ?皐月が冗談半分で言ったとしても、俺は皐月にプレゼントするつもりだったしね。」
皐月「蓮君…。ありがとう!」
皐月はケースの中を見た。中には十字架マークのついたイヤリングがあった。
蓮 「お前、この前イヤリング壊れてただろ?」
皐月「ありがとう!ありがとう!蓮君やっぱ最高!」
蓮 「やっぱって何だよ、やっぱって。」
ガタン
観覧車が止まった。
蓮 「な、な、な、な、何だよ!!」
皐月「何!?」
予期せぬ事に戸惑いが隠せない2人。隣の観覧車に乗っている人もパニック状態のようだ。
高さは115mの所。
サム「観覧車にお乗りのみなさまぁ〜。今回はこのゲームに参加して頂き〜ありがと〜ございまぁ〜す。」
アナウンスが流れた。皐月はあたふたしていて言葉も口に出せない状態だった。
サム「今回のゲームの司会者の『サム』でぇ〜す。どうぞよろしくぅ〜」
蓮 「陽気な司会者だ。」
たしかにそう思うのは変では無い。誰もがそう思うだろう。
サム「これから〜地獄の観覧車ゲームを行いたいと〜思いまぁ〜す。ルールは簡単、観覧車から落ちなきゃいいんですよぉ〜〜落ちなきゃ。しかぁぁし!!今から5分後に、座席はおっこちまぁす。上に設置してあるバーに捕まり、耐えて下さぁ〜い。ちなみに残れるのは2人まででぇす。2人になり次第、ゲームは終了しまぁす。2人になるまで永遠にゲームは続きまぁす。では、カントダウン、スタート」
観覧車のアナウンスに、カチカチカチと、時計の音が響いた。