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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪魔の遊園地 ( No.9 )
- 日時: 2011/02/27 09:01
- 名前: @yuna (ID: D9qyryxa)
(5) 皐月 <<後編>>
私はゆっくり目を開けた。私は死んでいなかった。
皐月「私…。」
ゆっくりと下を向く私。
浮いている
私は浮いていた。そうか、私は死んだんだ。浮いているのはそのせいだ。天国にいるんだ、私は。
蓮 「お前…重い…。」
皐月「はい?」
私は上を向いた。
蓮君だ。
蓮君が私の腕を掴んでいてくれた。私を助けてくれた。
蓮 「ひどいぞ。一人で死ぬなんて」
皐月「ご、ごめん」
私は蓮君の力で再びバーにつかまった。
皐月「ありがと」
蓮君に返事は無かった。
しゃべらない方が良い。その方が蓮君のためになるから。
だとしても、私に出来る事は無いのだろうか…。
ただでさえ頭の悪い私。
解き方がある問題でさえできないのに、解き方が無い問題なんてふざけてる。塾の先生とか、学校の先生とか、いくら天才でも解けない問題なのだろう…。
蓮 「体力、まだ残ってるか?」
皐月「3%くらい…。」
蓮 「3%か…。」
皐月「蓮君は?何%くらい?」
蓮 「正確にはわからんが、60%はある。」
皐月「蓮君、やっぱすごいや。」
蓮君からの返事はまた無くなった。『やっぱって何だよ』って言うと思っていたのに…。少し悲しい私が居る事に気づいた。
いや、違う。今やるべき事は考える事。
考えなければ…考えなければ…。
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