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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.12 )
- 日時: 2011/03/18 21:04
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: メイン
【私の手は赤い薔薇】
今日も、同じ場所で無残な形で散らばっている死体。
その前に立つ少女——。彼女こそが、目の前の死体を作った張本人だ。
「人間って…弱いのね。ねぇ?思わない、レッド…」
『そうだな…人間ってのは、弱くてバカな生き物だ』
二人の会話を聞けば、誰もが“レッド?”と思うだろうが…レッドと言うのは、死神。
血が好きだからレッド。少女が付けた名前。
「レッド、さぁ食べなさい。死体を処理しなきゃ」
『喜んで食ってやるぜ』
レッドは、死体が好物なのだ。生きている人間よりも死体が。
毎日、毎日が怖くて仕方が無い。だが、人を殺すときは気持ちがスーッとする。
「やっぱり、人を殺すって言うのは最高ね」
『あぁ。ま、オレはその死体を食うのが最高だけどな』
今日もまた、少女は殺人を続ける。
手が真っ赤になるまで。そう、赤い薔薇のようになるまで——…。
END
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