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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私の手は赤い薔薇 ( No.3 )
- 日時: 2011/02/26 17:03
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
【寿命】
「理香子〜。プリクラ、取りに行かない??」
理香子と呼ばれた少女は、首を縦に振った。
「行く行く〜!!」
「じゃ、行こう。」
理香子は、1718歳。見た目は、高校生で中身は、1718歳なのだ。
だが、顔にはしわ一つない。逆に、赤ちゃん肌のプルプルな肌。
†††
「理香子が悪いんでしょ。私は謝らない。」
「そっか。じゃあ、あんたの寿命は今日が最後だ。」
理香子がそう言い放つと少女は倒れた。
これで、また。理香子の寿命が延びた。
「哀れな人間どもが。生意気なんだよ。」
少女の口からは、血がまだ出ていた。
理香子はそれを舐め取る。
「おいしい血がもったいないよ。おいしくいただくわね。あなたの寿命」
理香子は不気味に笑うと、少女の身体に向き直った。
翌日、少女が倒れた場所は血だらけだった。
END
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