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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ヴェルデュキア戦記 第二編邂逅 ( No.13 )
- 日時: 2011/03/01 20:48
- 名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: イチゴなう
そういえば自分も賞金稼ぎという名で一部では名を馳せている。
自慢ではないが、戦闘に長けているのはすなわち俺なのかもしれない。
…こんな事を口に出したら鉄拳制裁が二十回程お見舞いされるのでやめておこう。
風がさっきよりも冷たくなっている これは何かの予兆なのか。
「それにしても、隠れ家を持っているなんて驚き。」
「まぁ、賞金稼ぎだからな。」
少し説明を行うと、賞金稼ぎは金の為に魔物や人間を討伐している。
しかしそれにより、私怨を持ち襲い掛かる人間も少なくは無い。
なので、隠れ家が無いと宿屋に宿泊しても襲われる危険性がある。
保険として信じられる場所、隠れ家を用意するわけだ。
まあしかし、それで安全を確保できると言うのはお門違いである。
隠れ家は小さい要塞と考えて良い。
隠れ家にどう武器を置いて、どう訪問者に対応するかが委ねられる場所である。
少し歩いて、俺が居住む隠れ家にへと着いた。
偶然逃げてきた曲がり角の近くに位置していたみたいで、案外楽に着いたのだが……
ギギィ、という錆びたドアを開けると、中には見た覚えのある男が一人佇んでいた。
賞金稼ぎという類で、俺と共に名を馳せた男が。
「ようライ 女の子連れてデートか?」
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