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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ヴェルデュキア戦記 第三編邂逅! ( No.19 )
- 日時: 2011/03/05 16:48
- 名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: 大陸の名前とかには由来があるので調べてみるのも良いかも。
フレンダに行くままにライ達は直射日光を恐れ走る。
平原ならではの新鮮な空気が頬に当たり、少し肌寒くなってくる。
やがてフレンダは先に木陰に着くと、此方に向けて手を振る。
横で一緒に木陰へと走るオスカーはフレンダの顔を見て、苦虫を噛む様な顔で木陰にダイブした。
太陽の日差しを浴びて憔悴する時とは一転して、涼しさが再び体を抱擁する。
何故か木陰で座り込むと、冷たい風が頬を刺激する。
フレンダは満面の笑みを浮かばせながら、こう言った。
「暫く此処に居てもいいんじゃないかしら?」
オスカーは、少し焦った表情をして、こう返事をした。
「さっさと骨の穴を抜けねぇと、夜のハルモニア平原は恐ろしいんだぜぇ?」
オスカーの言う通りだ。
夜のハルモニア平原は、毒トカゲが呼ぶ竜や大蛇がうろつく時間帯である。
すなわち夜のハルモニア平原を移動するのは、即ち死を意味する。
「ああ、今までの旅人の様に死に悶えるのは勘弁だ。」
ライは肩を竦めてそう言うと、遠くを凛々しい目で見る。
「あー…… 旅で結構辛いものなのね。」
フレンダはそう言い、木陰に寝転がると目を瞑った。
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