ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 蛻の僕。 ( No.6 )
日時: 2011/03/03 17:02
名前: 藍零 ◆veyMdjA2J6 (ID: k5KQofO8)

5頁目:無

 side‐ケイ



 俺は、『無』が好きだ。

 さっぱりしているのが好き。


 物だってなんだって、多くても邪魔なだけだ。

 だって生きていくのに必要ないだろ?

 生きていくのには水と食料と寝るところさえありゃあいい。

 それだけだ。


 だから俺はさっぱりした奴が好きだ。


 あいつが好きだとか、こいつが嫌いだとか。

 そういう面倒な奴は一緒にいて大変だからな。

 やっぱり俺はさっぱりしている奴がいい。


 
 そうそう、地球だってさ。

 今、地球温暖化?だったっけな。

 そんな問題があるけどさ。
 
 あれだってこんなに人間がいなけりゃ起きなかったことだ。

 人間って増え過ぎなんだよな。

 鼠みたいだ。

 

 偉くもないのに我が物顔して地球を這い回る。


 自分達の邪魔者は殺して、あー怖かったという。

 狂ってるよな人間って。

 すべて自分たちが引き起こしたことなのに、

 あの国が悪いだ自分の国は良いとか。

 自己中なんだ。

 そんなこと言ってるより人間たちのせいで住処を奪われた動植物様に謝れってーの。
 
 だから俺は『無』が好き。

 地球だってなんだって、人がいなけりゃ幸せだよな。


 ま、面倒だけど。