ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 駅のかくれんぼ ( No.4 )
日時: 2012/02/24 22:31
名前: 悪夢 (ID: Fa1GbuJU)



その後、俺達はなんとか学校を早退して駅の近くにいた人に手分けして聞く事にした。

「……で昨日あの駅に入って行った人を見ませんでしたか?」

「いいや、見てないよ。」

「おい、何やってんだ!」

ん、上司の人か?

「いや、昨日あの駅に入って行った人見なかったって。」

「ん〜……それなら確か見たな。」

「本当ですか!どんな人でしたか、特徴は!」

「確か君ぐらいの女の子だったな。あと君と同じ制服だったよ。」

「あ、ありがとうございました。」

まずい、あと噂が本当だったらまずいぞ!

「みんな、手がかりが見つかったぞ。」

「私も見つけたわ。」

「七海は駅に入って行ったの?」

「駅に入ったらしい。」

「私は、中に小さなおんなのこもいたってきいたわよ。」

小さな女の子?

「誰なのその小さな女の子って?」

「おいおい、まさかその女の子が、成長した赤ちゃんじゃないのか。」

「まあどちらにせよ七海が駅に入ったのには変わらない。」

そうだけど、やっぱり小さな女の子ってのが気になる。

「次は、噂をもっと詳しく調べてみましょ。」

「そうだな、じゃあ行こうか。」

みんな歩きだす、俺もつられて歩くがやっぱり女の子の事も気になるけど……やっぱり瑞生の事だ!
転校して来たばっかりで友達もいないのに、なぜこの話に首を突っ込む!!

っと考えてる間に大体の場所を聞き終わった。
ふと右を向くとあるアパートが目に止まる。

「ねえ、あのアパートを調べて見ない。」

「そうね、色々な事も聞けそうだし。」

「あたしも賛成。」

「じゃあ行こうか。」

とりあえず俺達は、あのアパートに行く事にした。

「おい!」

急に後ろから声がして振り向く。
あれは、同じクラスの 野田 海斗 だ一体なぜこんな所に?

「俺もつられていけ。」