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「まったく……最近は物騒な事件ばっかり起きるのね……」
電車に乗りながら、ボソリと呟いた。
電車内の電光掲示板には、最近多発している失踪事件のニュースが流れていた。
そこには、プロデューサーの名前も流れていた。
「嘘……本当に行方不明なの……？」
その名前を見た瞬間、真樹は小さな恐怖に身体を侵された。
誰に？　なんでプロデューサーなの？　こんな事しか考える余裕は無かった。
最後には……自分もいつか行方不明になるのではないか？　
これしか考え付くものは無かった。
“次は新宿、新宿です。お降りの方は右扉のほうからお降りになってください”
「あっ、降りなくちゃ……」
車内アナウンスが掛かって、重たくなった腰を上げる。