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Re: 分かると怖い話『意味がわかると怖い話』イベント開催! ( No.343 )
日時: 2011/04/14 00:06
名前: 姫梗 ◆geiwiq3Neg (ID: vLlTyC08)
参照: ダンガンロンパ、面白いェ…!

参加承諾ありがとうございます!
コピペではなくいちお自分で考えました。
何かすいません(´・ω・`)




家について、久しぶりの面子と顔を合わせながら、世間話で盛り上がったのまでは覚えている。
俺は久しぶりに幼馴染の仲間と飲んで、ホロ酔いの状態で家に帰っている最中だ。
そいつらとは中学校からの仲で、くだらない世間話で盛り上がったりもした。
そして、そんないつの間にか楽しい時間も過ぎ、皆解散になった。
どれくらい飲んだか分からないが、もう深夜だというのは分かる。

…辺りは気持ち悪いくらい静かだった。
深夜は少し怖いな。早く帰るか…っと、今何時だっけ。
俺はそう思い、ズボンのポケットに手を突っ込んだが…あれ?携帯が無い。
あーあ、アイツの家に忘れて来たか…仕方ない、取りに帰るか。
俺は深いため息をついて、もと来た道を引き返した。

「——うわ、アイツもう寝てんのかな」
アイツの家に引き返すと、既に家は真っ暗だった。
まぁアイツもだいぶ飲んでたし、とうとう酔い潰れたか。
俺も飲んだ前後の事をあまり覚えてないくらい飲んだしなぁ。
…などと思いながら、俺は軽い気持ちでドアの取っ手をにぎった。

ガチャ
あれ?開いてやんの。不用心にもほどがあるだろ。
あ、そっか…酔いつぶれてたから鍵閉める前に寝たのか。
泥棒でも入られたらどーすんだよ、全く。
あ、でもこの状況だと俺が泥棒みたいだな。
まぁそれはさておき、取りあえず携帯だけ取って帰るか。

確か飲んだのはリビングだ。
が、リビングのすぐ隣には寝室がある。
「…あ、寝室のドア、開いてる…」
多分、アイツ寝てるんだろうな。
電気つけたら起きるだろーから、仕方ない…手探りするか。
と、言う訳で俺はこたつ周りを手探りで探した。

ゴソゴソ。
「あ、コレだ」
真っ暗やみの中、ようやく携帯電話を見つけた。
さって、じゃあ帰るか。
——ん?着信履歴がある…
俺はそっと携帯を開いてみた。すると、この家の主であるアイツから着信があったらしい…うわ、ついさっきだ。
着信履歴は、ほんの5分程前だった。
…じゃあついさっきまで起きてたのか。
何か用事でもあったのか?
まぁ、いいか。今更起こすのも可哀そうだし、また明日にでも電話かけるとしよう。
俺はそう考え、アイツの家を後にした。


次の日、朝仕事に出る前にインターホンが鳴った。
俺は態々アイツが何か直接言いに来たのかと思ったが、ドアを開けた瞬間驚いた。
目の前に立っていたのが、警官だったからだ。
「貴方がAさんですね?」
「はぁ…。あの、何か用ですか?」
「貴方、昨日Sさんの家に行きましたか?」
S?あぁ、アイツの事か。
「はい、友人のRとTも集まって、久しぶりに飲んでましたが…」
「そうですか、実はそのSさんなんですけど…

 昨日の深夜、また今日の早朝にかけての時間で——Sさんが何者かに殺されました。

 すいませんが、話を聞かせてもらえませんか?」
「…え?」
昨日の、夜?Sが殺された!?
「あの、は、犯人は!?それに殺されたってどういう事ですか!」
「落ちついてください、犯人は既に捕まってます。貴方からは、昨日の状況など教えていただきたいと…」

だが、俺の耳に警官の言葉は届かなかった。
俺があの時、無理にでも起こして鍵を閉めさせとけば…こんな事にはならなかった。
Sが殺された。
だが、今更何か言ってみた所で…Sはもう死んだんだ。
後悔ばかりしか、俺の中に残らなかった。





長くなってしまいました、すいませんorz
おまけに駄作になってしまい、申し訳無いです…