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四

祖母が死んだ。
もともと余り好きではなかったからそこまで寂しくは無かった。
祖母はいつもしかめっ面で、とにかく厳しかった。
まだ子供な私は自分を甘やかしてくれる人のほうが好きだったのだ。
今は亡くなった祖母のアルバムの整理。
全部の写真に写っている祖母の顔はぜんっぶ見事なしかめっ面で、私は呆れてため息をついた。一枚くらい笑っていれば良いのに…。
本当、死んで正解かもね。

下の階から呼ぶ声がする。あれはお母さんの声だ。
はぁ〜い！と返事をして泣きそうになっている顔の写真を閉じた。