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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 意味がわかると怖い話『短編集』(お題募集終了しました!) ( No.86 )
- 日時: 2011/03/20 11:19
- 名前: 銀弧 (ID: YAjKlDB6)
二十一
自殺のスポットで有名なとある廃屋に行った。
死ぬつもりだった。
会社はクビ、家族には見放され彼女には多額の借金を押し付けられた。
この先の事を考えると死んだ方がマシだった。
中に入って死ぬための場所を探す。
一階から二階にのぼり一番手前の部屋のドアを開けるが物が散らかっていて入る余地がなかった。
別の場所にしようと廊下を歩いているとギシギシと一番奥の部屋から音がする。
不思議に思ってその扉を開けた途端、中から嫌な臭いが漂ってきた。
覗きこんでみるとそこには既に腐りかけの死体がぶら下がっていた。
俺は先客か、とこの部屋も諦めてドアを閉めた。
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