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Re: 超術コントロール! 【オリキャラ募集】 ( No.17 )
日時: 2011/03/19 13:33
名前: 果ての聖龍 (ID: SG2pzqrf)

第一章 超術の使い手

−1− 脱出

薄暗い部屋の中に、血が体中から出ている、ボロボロの俺は投げられた。

「ここで大人しくしてろ!」

何も言わず黙っていると、ソイツは何処かに行った。
と言うより、何も言い返す言葉がない。
ここが今日から俺の部屋か。

辺りを見渡すと、壁は全体真っ黒で、そこには窓が一つ、上には壊れていそうな電球が…。
ドアは…縦に横に、何本かの鉄より堅そうな棒が交互に組み込まれている。鍵穴らしきものも見える…。





そう、ここは……牢屋だ。

あちこちから人の声や音が聞こえる。
わめく声、叫ぶ声、泣き声。
何かを投げる音、壁を叩く音。


すると、目の前をまた、一人の男が歩いて来た。

「それと暁 玲雄、お前は今から4646だ。これから、この名前で呼ぶ。」
「シロ、シロ(4646)ってか…。俺にピッタリだな。」

またソイツは何処かに歩いて行った。

それにしても暗い。他にこの部屋に、何が置いてあるのかが分からないほどだ。

電気でもつけてみるか。
そして、立とうと思い、手を地面につけた時だ。

「少しは運が、あるもんじゃねぇか。」

そう思った。何故なら、地面が土だったからだ。
これは使える。アイツを呼ぶか…アイツを。

俺は気をため、手に明るく白い光を生み出した。
今はコレを“超術”と呼ぶ。
俺の“白超術”を窓に向かって、放り投げた。

「な、何だ!今の光は!?」

両隣の部屋から声が聞こえる。
気付かれれば、タダじゃすまない。
できるだけ早く来てくれ。

俺はそう思った。
その時、遠くから足音が近づいて来るのが聞こえた。
これだけうるさいっていうのに、大きな音を立てて。

その時、地面が少し動いた気がした。