ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 超術コントロール! 【オリキャラ募集】 ( No.33 )
日時: 2011/03/20 21:39
名前: 果ての聖龍 (ID: SG2pzqrf)

−2− アトラクション

地面が動いたと思いきや、ちょうど人が三人は入れるか、というような穴が開いた。
俺の真下に。

「うわぁぁぁぁ〜〜〜!!」

そのまま落ちていった。
と、同時ぐらいに扉の前に男がやって来た。

「お、おい!4646!どこにいったんだ!」

そう言い終わると、後はあまり聞こえなくなった。
土がまた、穴を無くしたからだ。

「おおぉぉぉ!!ジェットコースターみたいで気持ちいい!!」

と、地面を滑りながら言ってみたが、実際にその乗り物には乗ったことがない。
それもそのはず、数十年も前に、そんなアトラクションはなくなったからだ。
人々は“ユウエンチ”という所には行かなくなったのだ。

行く必要もない。
もっとスリリングな“アトラクション”ができたからだ。
それは…。

「うぉ、うぉおおお!!」

最後は空に向かって、滑るように牢屋のある建物とは遠い、穴から出てきた。
脱出成功!!

そこには一人の男が立っていた。

「よっ!レオ。俺の茶超術が役にたったな!」
「あぁ。サンキュー!俺の白超術の、光が見えたんだろ?」
「もちろんさ。光りすぎて、ちょっと目立ちすぎだった気もするけどな。」

コイツは、城豪 鎧夜。人からは、“大地のガイヤ”とも呼ばれる。
地面に関するものを動かすことができる、茶超術を使うことができる。それで俺をここまで運んでくれた。

ちなみに俺は、光を操る白超術が使える。

「そんで…レオ…出るんだろ?あの大会…。」
「ああ。出るさ。血が騒ぐからな。」

俺達は、目の前に見える町に向かって歩き出した。