ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: —  ア  リ  ス  — ( No.6 )
日時: 2011/03/21 15:55
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

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ケタケタケタ…


「コイツガアリス??」
「コノニンゲンガ アノアリス??」
「マタ アノシロウサギが マチガエテ ツレテキタンダロ。」

不気味に光るシャンデリアの下で人間に捨てられた何千の人形達が今日も下界を見下ろしていた。




「此処はどこ??」

耳に響き渡る笑い声、足は疲れはて、今にも倒れそうなぐらいだ。

「ハッ…ハッ…」

いつまで続くの??この『螺旋階段』…!!

「助けて!!誰かいないの!?もう疲れたよ!!」


「ココマデキタノハ ハジメテダナ。」
「デモ ドウセアノヘヤデ イキドマルヨ。」 
「アノヘヤノ デカタハ ホンモノノアリスシカ シラナイ。」



いつまでも続く螺旋階段を理由もなく上っているうちに、
私はついに倒れてしまった。

そうだ…これは夢よ…夢の出方は知っている。
それは夢の中で寝る事…
倒れたまま私は目をつぶった。



              —end—