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10 / 28 . PM.7:00　七瀬宅

「血がついてるトランプ、か…」

七瀬はお気に入りのハートのクッションを抱いて呟いた。
美月が言ったあの話し、本当かどうかは分からないが、11月の第一週金曜日。この日が来るのが少し怖くなった。
七瀬は身震いをし、溜息をついた。

「どうせ、噂。
　もし本当だとしても、
　わたしは大丈夫だ」

自分に言い聞かせるように言った。

「七瀬ー!
　ご飯よーっ」
「はーい」

七瀬はクッションをベットの上に置き、自分の部屋を出た。
階段を降りる音が聞こえる。
それと同時に。


















「見ぃつけた…」

幼いながらも、恐ろしい声が聞こえた。