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Re:   遊びましょ。【修正版.】 √オリキャラ3人決定@ ( No.24 )
日時: 2011/03/23 11:35
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 006.


「ねえ、心…」
「…ん?」

心とさっきの話はよそうと思っていたけれど…相談するにはわたしの場合、心しかいない。
もし心が嫌だったらやめるけど…心、ごめんね…。
心はさっきから元気がない。七瀬が"あの話"をしてからだ。
なんか、責任感じる…。

「美月に…美月ン家パソコンメールに…
 "ちょっと早めの招待状"…って、届いたんだって」

七瀬が言うと、心は身震いをして後ずさりをした。
だが、七瀬は気づきながらも気づいてないふりを続けた。
うつむき加減で話を続ける。

「11月の第一週金曜日、迎えに来るって。
 もし逃げたりしたら、痛い思いさせるって」

心は一歩一歩下がる。
その時、七瀬は気づいた。






「きゃあああああああああああ!!」





心の後ろに、血まみれの少女が居たのだ。
腹には、大きな風穴。血が海になるほど出ていた。
ポタポタ、教室に赤いものが垂れる。
しかし心は何も気づかない様子で下がる。

「やっ、心っう、後ろぉっ…」
「…え、な、何なの?」

心が振り向く。「別に何も…」
心には、見えてないの?!
周りを見ると、皆が皆七瀬を不思議そうに見る。
皆にも…見えてないの?!
美月を見ると、怖がっていた。

「ぃゃ…なんで…
 血まみれ…」

美月にも見えてるんだ…
と言う事は…。

「あはっ、やっぱりあなた達には見えてるんだねっ!
 美月ちゃん、メール見たぁ?」

やっぱり…メールを送った犯人…。
幼く、それでも恐ろしく見えた。
ロリータの服と帽子をかぶり、熊のぬいぐるみを持っていた。
熊のぬいぐるみは片方の目が取れ、所々綿が出ていた。

「あたしの名前は染胡だよぉ。
 あ〜そぼぉ、きゃははっ」

笑顔で七瀬に近づく。

「いやっ!来ないで!」

七瀬は後ずさりする。
それを見た、染胡と名乗る少女は舌打ちをし、ダンっと机を蹴った。

「メール、見なかったのぉ?
 逃げると、痛い思いしちゃうよぉ、きゃははっ」

七瀬の腹をドスっと蹴る。
その時。

「あのぉ、染胡ちゃん…
 ごめんなさい。その子にメール送るの美血、忘れちゃったぁ…」

パーマの黒髪に赤いリボン。そのリボンの色の赤は、七瀬には不自然に見えた。

「そっ、そのリボ…ン」
「これですか?これは、特注のトラの血に漬けた物ですよ!
 おいしいですよ、この血…舐めてみます?」

美血と名乗る少女が迫る。

「いやっ…」
「あははっ…
 どお?逃げると、この子たちもあなたに色々するよぉ★
 もちろん…美月ちゃん、あなたにもねぇ。
 ねぇ?美血、血緑、紅狼、蟻巣ぅ!」

前に、青い制服、赤いズボンの、少女。
次に、黒髪のショートの少年。
そして最後に、茶髪の、飴とチョコレートを持つ少女。

「血緑に悪いことすると…
 ……さようならですよ?」
「遊ばないと…帰らないぞ。
 そして男じゃない」
「好きな物は甘い物。嫌いな物は逆らう奴等全て。だから、貴女も逆らったら殺すわ♪」

「やっ…」

「11月の第一週金曜日…楽しみにしててねぇ★
 じゃぁねぇ、きゃはははっ」

そう言い残すと、スッと消えた。

「いやぁっ…」

もうすぐ、悲劇の幕が落とされる。
そう考えると、それだけで恐ろしい。




















   " あ〜そび〜ましょ。 "

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