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Re:   遊びましょ。【修正版.】 √イメソン募集! ( No.40 )
日時: 2011/03/28 11:13
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)


▼ 012.



「染胡ちゃん、七瀬ちゃん、
 決めたってよ」
「…あぁ、あはっ… 
 そ、ね…」

「染胡ちゃん…?
 なんか、元気がないみたい…」
「さっきからだぞ…
 血緑」
「知りませんよぉ…
 蟻巣ちゃぁん…」
「知らないわよ」

—————————

「美月…
 どこ…ぉ?」

七瀬はフラフラ歩く。
美月を見つけるために。
美月を殺すために。

自分だけ、助かるために。
手には、光るナイフ。
あの後、血緑に渡されたものだ。
きっと美月も、同じものを持っている。

早く…早くしないと…
殺される前に、殺さなければ…。

「七、瀬…?」

背後から声がする。
今となっては"懐かしい"友の声。

「美月ぃ…っ!」
「こっちを向かないで!」

叫ぶ美月。
七瀬は驚き思わずナイフを後ろに落とす。

「くっ…」

拾おうにも拾えない。
後ろを向くと美月に殺されるかもしれないからだ。
だけどずっと背中を向けてるのもヤバい…。

「…七瀬も、聞いた?」

美月が重い口を開く。

「…聞いてたら、
 何なの?」

冷たいそぶりで答える。
美月は顔をしかめながらも、続ける。

「わたし…もうこんなこと、
 したくないよ…」

美月の優しい声。
七瀬は我に返る。

「美月…」
「七瀬…だから…



















            死んで?」

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