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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 遊びましょ。【修正版.】 √参照100突破! ( No.41 )
- 日時: 2011/03/28 20:02
- 名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)
▼ 013.
「ねぇ、死んでよ。わたしもう七瀬に用何て無いの。
て言うか用と言えば、殺すことしかないの。
…そうだ。このシール帳、返すわ」
美月が七瀬に一歩一歩近づく。
ポケットから、ハートがたくさん付いている物を取りだした。
七瀬は落ちていたナイフを拾う。
「ほら、返すわ。シール貼っといたから…
ねえ、早く受け取ってよ!」
「受け取ったら…
美月はわたしの事、どうする?」
聞いちゃいけなかった。
聞いてはいけなかった。
「もちろん…
殺す、よ」
美月…。
駄目だ。美月はもう、我を失っている。
わたしはシール帳に手を伸ばす。
いつ、殺せるか分からないから。
七瀬は薄々気づいていた。
美月とはもう、元の関係には戻れない。
七瀬は、バッとシール帳を取る。
美月はニタリと笑い、七瀬にナイフを向ける。
「もう終わりよ、七瀬。
さよ、なら…」
「みつっ…き!」
美月の頬に光る物が流れた。
美月はナイフを落とす。
七瀬は美月に駆け寄った。
念のためナイフを蹴り、美月が取れない場所にする。
「美月、もうこんな事辞めようよっ…
わたしも間違ってた。ナイフなんて向けてごめんっ…
だから、もう…
"終わり"にしよう?」
——— ザシュッ
「うっ…」
バタ…
七瀬は急所を突いたはずだった。
もちろん、"美月の"急所をだ。
だが、目の当たりにした光景は…
「し、ん…?
心?!」
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