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Re:   遊びましょ。【修正版.】 √参照100突破! ( No.44 )
日時: 2011/04/02 10:59
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 014.



「し、ん…?
 何で心が居るの?!」

目の前には、丁度心臓に近い場所から血が出ている心。
わたしっ…わたし…!!

「…っ…
 そ、う…染胡…
 居るんだろ?」

心…っ!

「喋らないで心っ…
 ごめん、ごめんねっ…」

「…心兄…?」
「えっ…?」

染胡が震えながら心を見、七瀬が持っている、
血まみれのナイフを見る。

「お、兄ちゃん…??」

美月が驚く。
無理もない。染胡は心の事を"兄"と言って
いるのだ。

「染胡、もうやめ…ろ…
 七瀬た ちのために…も…

        お前、の ために、 も…」


そこで心の声は途切れた。
染胡の兄が心…七瀬は途方に暮れた。
そして血まみれのナイフを見る。





「きゃあああああああああああああっ!!!!」





染胡が叫び、心の元へと駆ける。

「このぉっ…貴様ああああっ!!!
 蟻巣!!!」
「あら、もう私の出番?

    
    antちゃん、出てらっしゃい…!!」

その途端、ウジャウジャと大きな蟻が、七瀬の方へと向かう。
と、思いきや、死体の心にくらいつき、
…食べはじめた。

「なっ、蟻ぃいいいいっ!
 喰うのは心兄じゃないのぉっ…
 七瀬なのよ!」

しかし一向に蟻は止まる気配はなく、
心の体は真っ赤に染まった骨むき出しになった。





「きゃああああああっ!!!!」





「蟻巣、使えないんだからぁっ…
 血緑!!!」
「怒らないと…
 本気出せませんですぅ…」

染胡は舌打ちをし、血緑を殴る。

「痛い…ですぅっ…!!!」

血緑はみるみる殺る気のあるめに変わっていった。

「殺すなら、七瀬を殺しなさい。
 さあ早く!」


























「…殴ったのは、染胡ちゃんですぅ。
 






















         染胡ちゃんを…"殺します"、よ」



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