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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 遊びましょ。√参照100突破! ( No.51 )
- 日時: 2011/04/01 12:01
- 名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)
▼ 017.
渡されたのは、赤い包み。
まるでクリスマスのように、ピンクのリボンで飾られて。
中身は知らないが、とりあえず外見は可愛い。
「暗示を解かないと、開けれないわ…」
七瀬は紅狼を見る。紅狼は暗示を
解くように、目を瞑った。
本当の本当に、ただのお詫びのプレゼント?
それを確かめるには、開ける事しか…。
その時、手が動いた。
暗示が解けた…!!
「解いたぞ暗示。
さあ開けてみろ。
我らのお詫びを受け取れ…お姉ちゃん」
まるで大の大人のような言葉を発する紅狼。
わたしより年上みたいに…
「そうだ、お姉ちゃん言い忘れた…」
「え??」
恐る恐る包みを開ける七瀬に、紅狼は言う。
「遊ばないと…
帰らないぞ」
え……?
「さあ早く開けろ。
暗示は解いたはずだろう…」
「くっ、あんたらぁっ…!!
染胡にこんなことして、
許されると思っているの?!」
「思ってなんかいないよぉ。
私のantちゃんがちゃんと人を殺したじゃない。
"マスター"は、とりあえず殺せばいいって言ったわぁ」
「うっ…」
「さあ早く開けるのだ、七瀬」
マスターとか…意味分からないよ…
でも今は、目の前にある赤いドアを開かなきゃ、前に進めない。
心、美月。
とりあえず、さようなら。
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