ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ▼ 遊びましょ。√参照100突破! ( No.52 )
日時: 2011/04/01 12:14
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 018.






七瀬は不器用に結ばれたリボンをほどく。
もし爆弾とかが入っていたら、わたしは死ぬ。
本当にプレゼントだったら…


あれ?


プレゼントだったら、"何が"入っているの?


七瀬は赤い包みをはがす。
最後の一枚のセロテープ。
目をぎゅっとつぶり、勢いよくはがした。

中身は…


「おまま、ごとセット…??」


中身はおままごとセットだった。
これをわたしに…?
子供丸出し…。


「これで、今すぐ遊ぶぞ」
「は??」


紅狼がおままごとセットを取る。
それ、わたしのプレゼントなんじゃ…


「染胡ちゃんも遊びましょうよぉ…
 血緑ちゃん、血射ちゃんに言って」
「分かりましたぁ。
 血射ちゃん、話してもいいですよ」


血射のしっぽで巻かれていた
染胡は離され、咳き込む。
おままごと…。


「染胡がお母さん役ねっ!」


蟻巣が明るく言う。
お、お母さん役ぅ??


「私はお姉ちゃん。血緑はペットの猫。
 美血は妹。紅狼は…お父さん」
「お前焼くぞ…」
「しょ-がないじゃんっ?!
 残ってないんだもんっ」
「はあ…」


凄く仲いいんだ…
こうしてみると、ただの幼稚園児に見えて、
わたし本当に殺されるのかなって気持ちが、
うっすらと消える。


「七瀬ちゃんは赤ちゃん役ねっ」
「赤ちゃんんんん?!」


一番年上のわたしが赤ちゃん…
その配役どうかしてるよ。


「で、失神している美月ちゃんは…」


美月もやるの…?
心が死んで、ショックのあまりに失神していた美月。
美月との勝負はもう終わった。
わたし的には…良かったと思う。


「美月ちゃんはね…





















           夕御飯の、"材料"」


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