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Re: ▼ 遊びましょ。√参照100突破! ( No.58 )
日時: 2011/04/02 11:11
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 020.




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『お母さんお母さん。
 今日の夕ご飯はなあに??』
『さあ何でしょうね。
 後のお楽しみよ』
『もったいぶらないで、
 教えてよぉ』
『駄目よ。今日はごちそう。
 楽しみがなくなっちゃうわ』


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どうしよう。どうしよう。
美月が材料にされてしまう。
美月が焼かれて切られて…。
今美月が目覚めたら?
わたしが材料にされたら…??


「…うっ…」


考えただけで吐き気がする。
美月…。

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『お母さんお母さん。
 もうすぐご飯は出来あがる??』
『ええ、出来るわ。
 後はメインのお肉を焼くだけよ』
『本当??じゃあ、
 お肉持ってこようか?』
『あら、じゃあ
 お父さんと持ってきてね』
『分かったわ。お父さん行こう。 
 美血、血緑と七瀬を
 よろしくね。七瀬は赤ちゃんだからね』
『分かったわ。血緑、七瀬おいで』
『ニャァ』
『お、おぎゃあ…』
『じゃあ蟻巣…行こうか…』


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どうしよう。どうしよう。
美月が持っていかれる。
失神している美月が…
今度は本当に死んでしまう。

美月を持っていき、皆で歌い始めた。


" 焼いて斬られて炙られて。
  おいしいお肉の出来上がり。
  さあさあみんなで頂きます… "


「ひっ…!!!」


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『お母さんお母さん。
 持って来たわよ、さあ調理』
『ありがとう。
 腕をふるうわ。待っててね』


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染胡が包丁を持つ。
包丁の先がキラリと光る。

そして———…


















    ザシュッッッ。


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