ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ▼ 遊びましょ。√参照100突破! ( No.59 )
日時: 2011/04/02 11:55
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 021. Last Episode .



ザシュッッッ。

何かを斬る音が、夜中の幼稚園に響く。
赤い満月が、まるで血のように見えるのは気のせいか。


「あ…」


—————————————


『あら、これはいい血をしているわ。
 見てみて、美血』
『わあ、本当ね。
 ほらほら蟻巣!!』
『綺麗だわ。舐めてもおいしいわね』
『あらいいわね。
 ソースにしましょうか
 ねえ?お父さん』
『…そうだな。
 うまそうだ。
 ほら血緑、見てみろ』
『ニャアッ!!』
『うふふ、きっと興奮してるのね』
『ほら見てみなさい、


—————————————


「七瀬」

あ…!!!
やだ、やだぁっ…。
友達の死体なんて、見たくないよっ…!!!
七瀬は立ち上がり、メリーゴーランドに逃げ込んだ。


—————————————


『逃げるなんて変な子ね』
『きっと興奮してるのよ、七瀬も』
『さあお料理しましょうか。
 危ないから子供達はお父さんと遊んでて』
『はーい!!!』

" 焼いて斬られて炙られて。
  おいしいお肉の出来上がり。
  さあさあみんなで頂きます… "


『歌うとおいしくできるわよ』
『じゃあお歌歌うーっ!!』


————————————


" 焼いて斬られて炙られて。
  おいしいお肉の出来上がり。
  さあさあみんなで頂きます… "


「やあああああああああっ!!!!!」


七瀬は叫び続けた。耳をふさぎ、
何も聞いてないように。
"元"美月が焼かれてゆく。
焼かれた美月に血を掛ける。


" 最後に特性血のソース。
  かけたらステーキ出来上がり。
  さあさあみんなで頂きます… "


「いやああああああああああああっ!!!」


どうしよう。わたしも食べろって言われるの?!!
食べれないよ。だって、人間だし友達だし!!


「あ…あ…」


どうしようどうしよう。
食べろって言われたらどうしよう。


「その必要はないわ」
「え…」


食べなくてもいい…?
どうしよう嬉しい…!


「だって、食べれないもの」
「え??」

「あなたは何度も逃げようとした。
 チャンスを上げても友情きどり。もうむかつくのよ。
 あなたは"主食"じゃない。





    "副食"の、材料よ」


…え??


" 切って漬けて飾られて。
  今度は副食出来上がり。
  さあさあ皆で頂きます… "


「きゃあああああああああああっ!!!」


連れてかれるっ、連れてかれるっ…
七瀬は逃げようとするが…

動けない。

暗示???!!!


" 切って漬けて飾られて。
  今度は副食出来上がり。
  さあさあ皆で頂きます… "


持ちあげられる。
見る見るキッチンが近付く。
ドンッとまな板に置かれ…


「バイバイ七瀬ちゃん。
 お兄ちゃんを今までありがとっ」





ザシュッッッ。












————————————


11月の第一週金曜日。
それはあなたにとっての
命日になるかもしれません。
ポストに血まみれトランプが入って
いたら…

この子たちと遊んであげましょう。









あ〜そびましょ。





————— END —————


( …これで本当に終わり…?? )
次の遊びは何にする???