ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ▼ 遊びましょ。√参照100突破! ( No.67 )
日時: 2011/04/04 13:23
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)


▼ 002.





「はあ…疲れた」



授業が全部終わり.絢音は
1人とぼとぼ下校していた.
風璃は委員会.祐梨は約束が
あるといい.1人なのだ.

しばらく歩き.絢音の動きは
はたと止まった.
止まった場所は.



朝のゴミ捨て場の前だ



「…綺麗な人形
 汚れてるけど.綺麗にすれば
 いいよね」



絢音はその人形に近づき.すっと
持ちあげ.「初めまして」と呟き.
そのまま家へと帰った.


———————————————


「ただいまぁ〜…」



返事するわけもない家の中に言う.
絢音の親は離婚し.母と暮らして
いるのだが.毎日毎日パートに追われ.
帰ってくる頃は絢音が眠りにつき.
出かける頃は絢音が起きる頃だ.



「はあ…」



溜息をつき.ソファーに腰を掛ける.
その時.携帯が鳴った.

メールだ.



「あ.風璃…」



———————————————————

日時:2011/06/14 17:46
From:南 風璃
題名:やっほー(^O^)/

内容:
   絢音、今日は1人で大丈夫だった?!
   明日は一緒に帰ろうねっ!!
   もちろん、祐梨も一緒で!!

   じゃね★

  - - - - E N D - - - -

———————————————————

絢音は苦笑いをし.返信をする.
風璃らしいメールだな.



「うん…帰ろうね…っと」



決定ボタンを押し.送信をする.
携帯を閉じ.伸びをする.
人形を鷲掴みし.自分の膝に置く.



「こんなに可愛いのに.
 どうして捨てられちゃったんだろ」



人形の頭を撫でる.
質がいい服もボロボロで.
捨てられる前.色々されたんだなー
と思う.



「服…
 作ってあげようか」



.