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▼　003.




絢音は針や糸が入っている箱を出す.
布は...花柄と水玉.どっちがいいかな.
雰囲気的に.花柄??
チェックでもいいな.
せっかくの可愛いお人形.洋服で台無しにしては
いけない.



「大きさ…どんぐらいかな」



布を洋服にあてる.
形を取り.合わせて切る.
縫い始めた.



「綺麗に作ってあげるね.
　待ってて…」



しばらくして.最後の切れ端まで縫い終わった.
レースも付いていて.中々の服が出来上がった.
絢音は人形の服を脱がせ.新しい作った
服を着せた.



「うん.可愛い可愛い.
　あなたに作れてよかった」



服を整え.「よし」と呟く.
時計を見るともう18時.辺りは薄暗い.




「大変!!ご飯作らなきゃ.」




人形を置き.エプロンを取りに
階段を上る.

一方.残った人形は.





わたしのお洋服...
綺麗な布地...
作ったのはだあれ?
ああ.あの子ね...






人形が笑った事には.
誰も気づかない.



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