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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ▼ 遊びましょ。√参照100突破! ( No.71 )
- 日時: 2011/04/05 18:32
- 名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)
▼ 004.
「頂きまあーす…」
いつも通りの.1人の夕食.
湯気が立ち.美味しそうなご飯も.
何だが美味しく感じないこの頃.
はあ…と溜息をつき.みそ汁を啜る.
主食のハンバーグは.昔親が作ってくれた
作り方で作った.
だけど同じ味はしない.親の愛が.詰まって
いないから.
「…やばっ.泣きそう…」
1人はもう嫌だ.
だけどそれは叶わないから...
けど.ただただ願うだけの毎日は飽きた.
あ...
そうだ...そうだよね...
「あなたが.居るものね…」
そっと人形を撫でる.
ペットが家族とは良く聞くけれど.
人形が家族と皆に知られたら.
変人と思われそうだけど...
しょうがない.寂しいんだものね...
「あ.この子の名前…」
ハッと気づき.しばらく考えた絢音だが.
出した結論は.
"わたしはセンスがないから.明日風璃達に
相談してみよう"だ.
きっと風璃は馬鹿にしない.
祐梨だって.一緒に考えてくれる.
友達.だもんね...
「今はとりあえず食べ...
…ん???」
ハンバーグの皿を見ると.何だか様子が変わった.
減ってる.明らかに.減ってる.
「な.何で…??」
皿に目をやり.驚く絢音.
次に目をみそ汁が入った器にやる.
減っている.半分以下になっている.
「え.え…???」
謎に思う絢音.
その時.目の前にいた人形に
目がいく.
人形の口の周りは...
ほんのり濡れていて.お味噌の匂い.
デミグラスソースも付いていた.
「なぁっ…?!?」
絢音はガタンと椅子から立つ.
こ.の子…が食べた??
そんなわけないよね…
でも.口の周りはどう説明する??
———…….
どうしよう.何か
怖いよ.
.
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