ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ▼ 遊びましょ。*参照100突破! ( No.75 )
日時: 2011/09/22 19:03
名前: 稚瑠.(*´ω`*) ◆HFiyh0WTc. (ID: 5RAlDtaS)

▼ 008.保留



その日の放課後.
風璃は一度帰って荷物を造り.
戻ってきた.
祐梨は了解を得るため.一度家に帰る.
わたし達は祐梨の家までついていき.
無言のプレッシャーを掛けた.
そんなわたし達に祐梨母は顔負け.
見事許してもらい.祐梨も準備が終わった
ところだ.
絢音の家へと.3人並んで歩く.



「初めてだね.お泊り」
「うん.絢音ン家お金持ちだったよね」



そうだ.
前の父はある大企業の社長で.
大金を持っていた.
だが離婚し.その時買った家に住んでいるが.
家賃を払うのが苦しいのだ.
借金はしては居ない.
母がパートで全部返しているからだ.



「ううん.全然お金持ちじゃないよ.
 わたしだって高校でたら大学入らないで.
 働かなきゃ食べていけないよ」
「へえ〜…」
「大変だね.いつも1人だし.
 でも今日は違うからね!!
 安心してっ」
「!!
 うんっ」



こんな言葉.かけてもらえる思わなかった.
楽しい1泊になりそう….



—————————————————



家に着き.ドサとバックを無造作に置く.
自分の部屋からクッションを3つ取ってきて.
リビングのカーペットの上に置く.



「さあどうぞ.座って」



玄関にいる2人に手招きをして
中に入れさせる.
「おじゃまします」と2人揃って
声を上げた.



「わあ〜…
 綺麗!!」
「いい匂いがする…」



風璃は家を見渡し呟き.
祐梨は薔薇の花の香りを嗅ぐ.
2人がそうしてる時.わたしはあの人形を見てみた.
少し首を横にかしげてタンスの上に座っている.
何ら変わりはなかった.


( 大丈夫.風璃達が居るから.何も怖くはない )