「あっ、それと俺のことは奏真でいいんで。俺も悠希って呼んでいい?」「うんっ……。」とっさに返事をしてしまった。悠希、と呼ばれるのも秀以来初めてだったから。こんな日。——私が誰かと新しい出会いをした日には必ずあの夢を見る。秀……私はあなたを忘れることはないよ?なにがそんなに怖いの?私があなたを忘れるはずがない……。私にはあなただけ。